モブサポーターが裸族について本気で考えてみた


アクロの丘からこんにちは。丘江 梨奈です。

今回、前々からサポーターの間で議論を呼ぶ、裸族について自分なりに考えてみました。

面白おかしく書いてありますが、割と大真面目に考えております。裸族の皆様をはじめとして、応援の形を否定しているわけでは全くありませんので、ご了承ください。

裸族のメリットについて

・水にぬれない!

 これはすばらしい。服を着ていないんだから濡れる必要がない。

・一目でアツさをアピールすることができる。

 ファジアーノの湯気の事例、柏レイソルの天皇杯の決勝などが有名。

 あれはかっこよかった。 寒いときにやればセルフ苦行でチームと苦しみを共有することができるのはよいとおもう。一緒に戦っているのをリアルに体験できるのは素晴らしいことだと思う。

 俺たちは風邪になっても構わねえ!って気持ちかな?風になる!?かっこいい!チームを後押しする風と風邪をかけている!?

 風邪になっても構わないというセルフブーストをかけているのだ。

 ドラクエのメガザルみたいだ。俺のことはいいからお前たちだけでも勝ってくれという自己犠牲を課している。そういうところは、一緒に戦っている感じがしてとても一体感があっていいと私は思う。

 

裸族のデメリット

・フィールドでは、非紳士的行為

選手はユニフォームを脱ぐとイエローが出るんだからお前にもイエローカードを出してやろうかという意見もある。

 裸になるのは紳士のすることではないという志向を持つ人もたくさんいる。

 ここでは男女ではなく、ピッチの内外で不平等が発生している

・後ろ指さされがち

 俺は裸でアツいぜ!と思っているかもしれないが、案外みんな「なんだあのダルダルの腹は」 と思っていたりする。折角のアツさがdisられる傾向にある。悲しい。女性だけが思っているのではなく 割と男性も同じことを思っているのではないだろうか。

裸族をあえて男女平等に考えてみる。

男性サイドに立って考えると、やはり「男らしくてかっこいい!」というところなのだろうか。名古屋グランパスのプレーオフのときに画面に映った、マッスルさんは一躍有名となり、おそらく憧れている男性陣も多いのではないだろうか。私はファミリー層の多いエリアで観戦をしているため、あまり裸族について男性から意見を聞くことがないので、ぜひ男性からの意見も聞いてみたいところである。

反対に、女性サイドに立って考えてみると、女性はトップレスになれないので、水着を着ることが女性の裸族だとまずは頭に浮かぶのではないのだろうか。いないけど。

過去のJリーグイベントを見ていると、水着ナイトをぜひ!といっている声は一定多数多いので、裸族になりたい女性サポーターが水着を 着てきたら一定多数の男性サポーターは喜ぶかもしれない。

だがしかし、実は女性だって美しい男性の肉体を見てうれしい層は結構多い。肉体美は芸術だから。女性だって欲望を持っているのだ。女性も男性も平等に露出を鑑賞することを喜んでいいのだ。しかし、女性サポーターは水着を着るためにダイエットをしたり努力をしているのが大半だから、裸になりたいのであればそれ相応の努力をしないと汚いカラダを晒すなといわれてしまうことが多いと思う。あえてここは、女性は裸族の外見について審査の基準が厳しいという表現をしたい。なので、自分の土俵で考えたら努力をしていない肉体を晒す裸族に嫌悪感のある女性が多いのではないだろうか。

私も男は裸族になれるのに私は水着くらいしか裸族と同じベクトルのアツさを表現できねえ~!うらやま悔しい~!そうだ!オレンジ色のスク水に背番号を貼り付けたらいいんじゃね!?と思ったことがある。

でも目立つしデブのくせに水着着るんじゃねえって言われたらいやだからやめた。

デブだから水着を着てスタジアムに来てはいけないのではない。太っていようが痩せていようが、ナイフがついていたり電流が流れていたり、アウェイ側のユニフォームを着てホーム側にこない限りはどんな容姿をしていようが好きな服を着てスタジアムに行くべきである。ましてや、それを見た他人がはやし立てるのはお門違いである。

水着はプールで着るものなのに…という声はあるかもしれないが、上半身裸だってプールでやるものなので、あえてスタジアムでのルックとして書かせてもらった。

脱線するが、私が夏のナイター試合にアルディージャ公式浴衣を着てスタジアムに行った時に、「花火大会かよwww」と悪口を言われたことがあるが、チーム公式アパレルを着てスタジアムに来て何がいけないんだと思ったことがあった。

私は勝ち点という名の花火を見に来たんだよ(怒)チーム公式で発売されているアパレル販売物な時点で、アロハシャツだって浴衣だってスタジアムに着てきていいはずである。

話を戻すが、も完全に同じ裸族になろうとして我々女性の肉体を持っている者がトップレスになったらわいせつ物陳列罪になって逮捕されてしまうのではないだろうか。

尚、女性の胸を性的なものとして扱うか否かという問題はあまりにも長くなってしまうため、倫理的な観念で今は性的なものとして扱う。

男は上半身裸になれるからうらやましい。だがしかし、男の胸も、実は性的にみられている可能性がある。

最近よくフェミニズムやマスキュリズムの議論で見ることのある表現だが見る性、見られる性というのがある。男性は、女性は見られる性で、自分は見る側の性だと思っており、みられる性だとは思っていない風潮があると思う。(ジャニーズやヴィジュアル系バンドマンはよくわかっている。なのでメンバー同士で絡んだりする。)もちろん、今はメンズメイクがあったり、女性にどう思われるかを考えている男性だっているが。

 だが、夢的な目線でも腐的な目線でも女性も見る性の側面は確かに持っている。女性が見られるだけで、男性を見る性ではないというのは、現実女性の抑圧に過ぎない。実は「まなざしをむけられる」というのは、男性にとって決して他人事ではない。あのたくましい肉体に抱かれたい(夢女子)と思うのも自由だし、男になって掘りたいと思っている女(腐女子)もいると思う。

 あなたのこともモブサポ受け~!とか言われているかもしれないし、お前なんかに萌えねーよと思われているかもしれない。

 

 裸が性的な目で見られるのは実は男もなので、自分は見られる側じゃないと思っている人は要注意だ。 あなたが女性の裸を性的な目で見ているのと同じくらい実はあなたの裸も性的な目で見られているかもしれないからだ。

 裸体がセクシャルなカテゴリーに一般常識としてある以上、裸になっていいのは性的な目で見られてもいい人だけだと私は思っている。

 上半身裸の話ではないが、男のふんどしを見て喜んでいる人は結構いるのだ。男性だって結構いやらしい目でみられている。 要は、あなたのことを守れるのはあなただけだということだ。 裸族やめろやめるなの問題ではない。私は裸族たちを、性的なまなざしから守りたいと本気で思っている。

裸族問題における、一般常識的に男女感で不平等だと思うところを挙げてみる。

女性は無駄毛を剃るのが常識(美徳?)とされているのに男は無駄毛を剃らない。それを見せつけられるのが嫌だ。

 別に男だって無駄毛を剃っても、女性が無駄毛をはやしても自由だ。

 女のくせに男のくせにと決めつけるのがよくない、ただし、男女問わず無駄毛ボーボーの裸を見ていやだと感じる日本人が多いのは確かである。

・私が同じ格好したら犯罪になるのに男は怒られないんだから不平等だ

 すまねえ・・・これは私にもどうしようもできねえ・・・

 真に平等になるには裸族がビキニを着るとかばんそうこうを張るしかないだろうなあ・・・

男性裸族が女性と平等な立場になるには

乳首を隠して無駄毛を剃るしかない。しかしそんな事をしたくない男のプライドだって理解できる。

男らしさと女らしさは社会で常識として通用している部分は一人一人があたたかい目線を持って時間をかけて変えていくしかない。強いて言うならの話なので、これはめちゃくちゃ極論である。真には受けないでいただきたい。

曲解するとこうなるくらいの認識である。難しい。もうみんなでプルシェンコみたいに肉襦袢を着たい。自分で書いておいて問題の深さにさじを投げそうである。

・私も自己犠牲をしたいが、できない悲しさ

露出の問題は今の法律や常識スタジアム内のルールではどうにもできないので

裸族ではなくタンクトップ族はどうだろう。

タンクトップの男女が横一列になって「が」「ん」「ば」「れ」とか「J」「1」「昇」「格」とか。

タンクトップになってJ1昇格できれば喜んでするところだけど、選手側も寒いのにようやるわ~!と思うような気がする。ていうか裸族について選手がどう思っているか真面目に聞いてみたい。風邪ひくなよ~って思ってそうである。

尚、裸になる以外の自己犠牲を課したい場合は

 自己満足であれば断ち物(禁酒など)

 勝利のために断酒してます!というゲーフラでアピールするとか?今はSNSがあるので 勝手にアピールもできる。お前の断酒なんてどうでもいいよと言われる可能性もあるので、自己責任でお願いします。

いっそのこと髪の毛に剃り込みで「VICTORY」とか入れてみたらどうだろう?

結論:裸になる以外に、チームと一緒に戦っていることを示すやり方はいくらでもある。

ただ、裸族のみなさんの熱気や、戦う気持ちの表現力はリスペクトしているし、彼らの思いを無下にはしたくない。

どうしても裸になりたい場合、

裸を晒す以上、あなたが誰かの裸を見ているときと同じ目で見らえれているかもしれない、もしくは自分が汚いものとして見られているかもしれないというという自覚を持ってほしい。上から目線ではない。私は本気で心配している。

それでもいいから裸族がいいという場合、それは紛れもないチーム愛と努力、自己犠牲の精神を惜しげもなくアピールしている勇者だと判断して寛容に接してあげたいとおもう。

DAZNで何試合か客席を確認し「あの辺は裸族が多いから避けよう」という棲み分けをするという選択肢もある。

裸族だって、「裸になりたいんですけどいいですか」と声掛けをしてもいいかもしれない。断られる可能性も高いが、人間の心理として、ちゃんと許可を取ろうとしてくれたんだ、この人はサポーターとして真剣に人と接しようとしてくれているぞと思う可能性だってある。私が目の前の人に裸族なんですけど、服を脱いでいいですかとちゃんと聞いてくれたら「風邪ひかないでくださいね!」って答えちゃうかもしれない。

大多数は、サッカー選手というアスリートを見に来ているのだから、磨き上げた芸術的な肉体を晒すのであればさほど嫌な顔をせずに喜ぶのではないのだろうか。

芸術を鑑賞して楽しむのは男も女も一緒!折角ならみんなに喜ばれるすてきな裸族になってはどうだろうか。


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