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レーザー加工機を用いたプリント基板の作り方、概要

プリント基板設計CADのパターンデータをレーザー加工機に渡し、プリント基板を作る流れについて解説します。

プリント基板設計CAD”Eagle"設計データからDXFファイル

EagleとFusion360は同じAutodesk社の製品であり、連携機能があります。
これを利用して、Eagle → Fusion360 → DXFファイル と連携します。

Fusion360へのプリント基板設計データの取り込み・DXFファイル出力
レーザー加工ソフトBeamStudioへのDXFファイル読込み
レーザー加工機によるエッチング用パターン処理

エッチング

塩:2g クエン酸:8g オキシドール:40g を混ぜ合わせて作ったエッチング液で銅を溶かします。

エッチング処理
エッチング完了・穴あけ作業をすればプリント基板完成
レーザー加工・エッチングにて製作したプリント基板
左:サッカーチャレンジ用 中央:レスキューチャレンジ用 右:評価治具基板

サッカーチャレンジの様に色が問題になる競技用には、実装前に黒色ラッカースプレーで塗装しておけば黒い基板が作れます。

自在基板に錫引き銅線を半田付けしてHブリッジモータドライバ1回路を、休日まるまる1日かけて作っていた頃には戻れません!
前出のレスキューチャレンジ用(下側)基板は、自在基板と概ね同じ基板サイズですがArduino UNOとして動作して、Hブリッジモータドライバが2回路入っています。
今回紹介したエッチング完了までの工程は1時間程度です。
これだけ”お手軽”だと、ちょっとした治具基板などもプリント基板で作ってしまいます。

自在基板+錫引き銅線によるHブリッジモータドライバ


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