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プロ野球ホームとアウェーの勝率について その1

プロ野球ではしばしばホームでの勝率がアウェーで試合するよりも有利である。
 という言説をよく聞くが事実なのか、事実だとしたらどれくらいのの影響力があるのかを調べた。

1.全体のデータ

用いたデータは2005年〜2023年まで
勝利した試合の
54.7%がホームで45.3%前後がアウェーでした。
用いたデータ数は合計で1万5651でコレほどの差がついた事からプロ野球はホームでプレイする事がアウェーでプレイする事より優位であるという事は確かなようです。

2.球団別のホーム及びビジター成績?

ここで2005年以降のチームでの
(ホーム勝利数)ー(ビジター勝利数)
(ホームー敗北数)ー(ビジター敗北数)
の式をチーム別にとって見ると


この様に一般的にビジターでは負けやすくホームでは勝ちやすい傾向をどの球団も示していて、オリックスやソフトバンクや楽天はビジターであっても比較的安定した成績を残しやすい一方でヤクルトや阪神や西武や中日はホームでの方が結果を残しやすく、特に中日は顕著な結果を示しています。

3.お客様の声は限定的?2020年の成績について

 ホームでの勝率が高い理由として観客の応援によるモチベーションや審判がホーム側に優位な判定をくだしやすくなるという言説があり、それは大方正しいでしょう。ただ、その効果が圧倒的に大きいのかは無観客試合で行われた2020年の成績で見てみますがその前に、実際にどれくらい差がつくものかの平均と標準偏差をここに示します。


シーズン別のホームビジターでの勝利数と敗北数の差

これと合わせて2020年の成績と比べると

2020年のホームビジターでの勝利数と敗北数の差

いずれも例年の平均+-標準偏差内に収まっており、特に阪神・西武・中日は例年通りの数字を示しています。
 仮にホームでの勝利はお客様の影響が大きいという言説通りならば・・・無観客ならばこの差は広島みたいにどちらも僅差な値になりますが実際は多くが例年通りの値を示している事からホームにおける優位性の理由のお客様の影響は限定的だと言えるでしょう。


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