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歎異抄(たんにしょう)とは何かを適当にまとめた


歎異抄とは何だ?

1. 歎異抄の概要:

歎異抄は、法然の弟子である親鸞の弟子・唯円によって書かれた仏教の教えに関する文書です。これは、修行や寄進に頼らず、念仏の唱えることだけで極楽に行けるという法然の教えを基にしています。ここでの「南無阿弥陀仏」という言葉は、阿弥陀仏への帰依を意味します。

2.悪人正機説:

この教えでは、自分が悪人であると自覚し、自らの力では極楽浄土に行けないことを認めることの重要性を説きます。ここで言う「悪人」とは、一般的な悪事を行う人ではなく、自己の欲深さや苦しみを理解し、自力での救済が不可能であると自覚する人を指します。これに対し、「善人」とは、必死に修行し、善行を積み重ねることで自力で極楽浄土に到達しようとする人を指します。
 しかし、この「自力」による救済の試みは、実は悪人正機説の観点から見れば、自己の力で救済を求める行為であり、真の救済には至らないとされます。悪人正機説は、「自力」ではなく、阿弥陀仏様の「他力」による救済を重視する教えです。

3.本願ぼこりとその批判:

「本願ぼこり」とは、阿弥陀仏の本願に甘えて悪行を行うことを指し、これは後の念仏による自力での極楽浄土への道を模索する行為とされ、善人とされます。
 しかし、本願ぼこり(悪行)を行っている人を批判すること自体も問題があるとされています。なぜなら、罪はそれぞれ異なる因縁を持つことから起きることであるにすぎないのに罪を犯すことも自力で行うものであると考えているのは他力救済の教えに反するからです。

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