添削

転職エージェントのバナーですね。
事務的なバナーになってしまってますね。

■枠

バナーだけではないのですが、枠を入れるときは、あまり重ねない方がいいです。
バナーは領域がとても狭いので、枠を一つ入れるだけでも一回り小さくなってインパクトが小さくなります。
今回のを見ると二重枠になっているので、枠は目立つのですが、肝心の文字が小さく見えます。

■文字カーニング

Webサイトなどの場合はデバイスフォントといわれるPCの中のフォントが自動で入るので、カーニングなどはできません。
静止画のバナーや紙媒体などは、フォントは自由（商用利用可）なので、なんでも使えますし、カーニングも自由に入れることができます。

Webサイト以外の時はカーニングは必須です。

ちょろっと入れるだけで文字が詰まるので文字を大きくすることもできます。
ただ詰めるだけではないので、カーニングを調べてみてください。

■方向性

転職バナーは腐るほどあります。
業種によっても色味がはっきりと分かれるので、どの方向性、業種なのかを見極めて、そのデザインに近づけてあげれば間違いないです。

■名バナー紹介

有名なLIGが手掛けた転職バナーで伝説になったものです。
キャッチはこれだけ

「ちくしょう。転職だ！」

キャッチと画像だけで爆発的なアクセスを稼ぎ出したバナーです。
これを見ると、実は重要なのはデザインではなくてキャッチ、コンセプト（クリエイティブ）。
これがしっかりしていれば、デザインなんて必要ないのです。

ただ、これはホームランになる確率がとても低いので安全で無難で良さそうに見える文字いっぱいのバナーになります。
幅広い人に来てもらいたいから色んなメリットを盛り込んでいるからです。

幅広いターゲットに向けたもので成功したクリエイティブはない。

「ちくしょう。転職だ！」
これは現在の会社に不満を持っている人の気持ちをすべて代弁しており、ずっと不満を抱えて働いてきた人に転職を促す一言となっています。
あとは、転職する人のほとんどが現在の会社に不満を持っているので、楽しく転職なんてするものではないので、共感を生み出したのかと思います。

・会社に不満を持っている
・嫌々仕事をしている
・早く帰りたい

ターゲットはすごい絞っているんです。
絞れば絞るほど成功するのがクリエイティブです。

デザインでも実は条件が多ければ多いほどいいものが生まれることが多いです。

「競合他社と全然違うものにして」
他社が王道をすべてやってしまっていたりすることがあります。
それでも全然違うものを作り出す。

「合法内で作って」
クリエイティブには誇大広告を防ぐために様々な法律があります。
ダイエットや美容でビフォーアフターを見せてはいけないとか。
それをかいくぐって成功したのがライザップ。

あれはビフォーアフターではなくて、「ブンブブン…テーテーツクツク」と音楽に合わせてポーズをとっているだけ。

そんな馬鹿な…と思いますが、逆にこれがインパクト大で大成功しました。

ま、実際にこの仕事するには大手の広告代理店などの仕事じゃないと関わることはないですが…
小さい企業こそ奇抜な企画を本当はやるべきなんですけどね。
先に紹介したLIGも零細企業から奇抜な求人サイトの企画一本で今の規模まで急成長した会社です。

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