危険な人物の見分け方

人を見る目があると自分で思っている者はたいして見る目がない…とはメンタリストDaiGoの弁だが、自分としては「ぼちぼちある」つもりでいる。
とは言え、まさかあの人が…という例もいくつか見ているので、わかりやすい人だけを拾えているのだと思うが、世の中、自分が好感を抱いた相手を良い人と判断する者が多いので、数多いる詐欺師たちの良いカモになるのだろう。

私は前々から、万人受けが良く、明るくてキレ者に見える者は大抵危険人物だと言っているのだが、どれだけ説明してもあまり理解されないらしい。
あれほど「そうだったのか…目からウロコだ…」などと言っていた人でも、次の瞬間に「凄い人を見つけた」と言ってガチ詐欺師を紹介してくる。
「あいつはクズだが俺は好きだ。しかしクズなので慎重に接している」という姿勢なら別に構わないのだが、そもそも好感度が高いとクズだとすら思わない。

詐欺師というのは基本的に見た目が良く、勢いがあったり明るくポジティブで一見深そうな事を言ってみたり(よくよく内容を吟味するとたいした事を言っていない)、過剰なほどの自信家かつ嘘つきで自分を大きく見せる事が上手いため、あまり出会わないような凄い人が現れたと思ってしまうらしい。
極端な人になると経歴の半分どころかほとんど嘘とか、9割盛っているような人もいる。
しかし、話を聞いていると明らかにおかしいので割と早い段階で気付けるのだが。

・自信家
・饒舌
・(一般レベルよりは)賢い
・(特に自慢系の)嘘が多い
・ポジティブ
・社交的

この辺りが重なってくると9割9分危ないと思うのだが、おそらくこういう人物は8~9割ぐらいの人には良く見えているのだろう。

しかし真の賢者ならば、明るさよりは落ち着きの方が目立つようになるし、キレ者だと油断ならなさや斜に構えたような態度、胡散臭さなどが目に付くようになるので、単純に明るく社交的でポジティブかつ饒舌…とは異なった人間像になる。

もっと言ってしまうと明るさはバカの特権と言ってよく、そこに賢さを加えるとどうしてもどこかシニカルになったり諦観したり、あるいは隠者の如く世の中から一歩引いたようになったりする。

また、もっともわかりやすいのは自省しないという点であり、なにか上手くいかなかった場合は全て人のせいにし、まず謝ったり自らの非を認めたりする事はない。
迷ったらここがポイントになると思う。

勿論、これだけで判断が出来るかと言うとそうではないが、もしも何か取引などを持ち掛けられた場合は、果たして相手と自分のメリットが釣り合っているのか、相手の方が有利な内容になっていないか、お互いのリスクが等分に近いのか…などを考慮すると、危険を回避出来るだろう。

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