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KTV小姐との真実の愛について〜後編〜

↓中編↓
https://note.com/elitedameryman/n/n4777b1569dff

※今更ですが、この話はフィクションです。

登場人物のおさらい

エリダメ(我):弱小零細企業ぼっち駐在員。小デブの懐古厨。学生時代モテてたことと睡眠時間の少なさぐらいしか自慢することがない悲しい男。たまにセンター試験の現代文が満点だったことも自慢しだすから注意。

小姐(对象):小柄巨乳オシャレウーマン。年齢は30前後とだけ言っておく。性格はサバサバ系、というか色んなことに無気力系。過去にも一人、30代の独身日本人と交際したことあるとかないとか。月~金は昼職でも働いている。


~続き~

そんなこんなで違和感は感じながらも仲良く過ごしていた。
プライベートでも仲良くして頂いていて、小姐と付き合ってることを伝えていた某ツイッタラーから「えー何がいいんですか?あいつら男を金としかみてないよう奴らじゃないですかー」と言われても「あの子は違う」と、数多くの先人たちが言い放ち、そして散っていった言葉を私も言っていた。


運命の旅行


暑さも増してきたある時期のこと、私の勤めている会社ではちょっとした連休があった。
なにしよっかなー、旅行でも行こっかなー、なんて話していたら、彼女の方から月火の二日間ぐらいだったら有休使えるから一緒にどっか行く?と言ってくれた。それはナイスな提案!ということで、一緒に3泊4日で旅行へ行くことになった。

問題はどこに行くか。色んな案が出たが、彼女からは海外に行きたいと要望があった。でも日程的にはそんな遠く行けないよなー、日本にでも行く?それとも東南アジアとか?などと話し合った結果、チケットも安かったということもあり、二人とも行ったことのない韓国に行くことに最終的に決まった。

彼女の観光ビザも問題なく取得でき、チケットとホテルも無事確保。そうこうしているうちにあっという間に旅行当日を迎えることになった。
これまで1泊2日で香港へ行ったことはあるが、3泊4日も一緒にいるのも初めてのことであった。中国人の彼女との海外旅行、不安はあったが、楽しみの方が大きかった。

旅行当日、前日が金曜であったのでなかなかお客さんが帰らず遅くなってしまったようだが、流石に今回は寝坊されなかった。無事に合流し、ゴミ3号線で空港へ向かう。眠そうな彼女をからかいながら、小红书を見て、どこへ行くか、何を食べるかなどキャッキャッ話しながら、この先の旅も楽しくなる予感しかしなかった。

無事に韓国に到着し、ホテルチェックインした後は明洞の街並みを回って、晩御飯にはサムギョプサルと海鮮鍋を食べた。その後は、お互い疲れていたのでマッサージに行こうということで街中のマッサージ屋にいった。
日本語が使えるところだったので、案内のおばちゃんから日本語で説明を受ける。彼女も話しに割って入って日本語で話すのだが、拙い日本語だからかおばちゃんは基本的に私へ話しかけるような形になっていた。「我也会说日语!」と謎に拗ねていた。そんなんも可愛かった。
そのままホテルに戻り、その日はサクッと寝た。


止まらないイラ立ち


二日目と三日目は寺を回ったり、小红书でよく見るホットスポットを回ったりしていた。別に旅行記を書くつもりは無いので、以降は具体的な行動は割愛するが、一日目とは打って変わってイライラがどんどん募っていくことになる。その内容はざっとこんな感じだ。


①順番を抜かす

何かにつけて順番抜かしをする場面が多々あり、その度にこっちこっちと列の後ろから並び直してた。悪気があってやっているわけではなく、ナチュラルにやってしまっているのだ。そこに対しては、「あ!」という感じで普通に恥ずかしそうに並び直していたのだが、並びが長時間になると普通にイラついていた。そのイラついている様子を見て、こっちもイラついていた。


②やはりすぐ出る文句

やはり旅行中も文句ばかりであった。上述の並んでるときもそうだし、少し歩く距離が長くなるとすぐに好累と言われていた。(私的には途中休憩はかなりとっていた)
具体的なきっかけをはっきり覚えてないが、挙句の果てには「还是中国好」とか言ってくる場面もあった(多分、レンタサイクルの有る無しの話からだった気がする)。わかるけど、それ旅行中に言わなくてもよくない?


③ずっと携帯見てる

メシのとき、休憩でコーヒーを飲んでるとき、基本的にずっと携帯を見ていた。本当にずっとである。時には話しかけても上の空といった感じである。また普通に友達と長時間電話したりもしていた。一緒にいるのにも関わらずである。それ旅行中じゃなくてもよくない?


④話すことがなくなる

これは私も悪い部分にはなるのだが、長時間一緒にいると話すことがなくなってくる。というか中国語で会話していると、もう私の会話のボキャブラリーが尽きてくるのだ。私も決してペラペラではないし、向こうも日本語はペラペラではない、そうなるとコミュニケーション内容が限られてくる。そして上記の彼女の態度も加わり、無言の時間が増えていった。私も中国語話すのに疲れてしまって話さなくなってしまったいた。


⑤感謝の気持ち

旅行費用一切全て私が出してて、まぁそれは別に構わないんだけど、「谢谢」ぐらいは言って欲しいな…。


そうして三日目の夜、疲れ果てた状態でホテルに戻って来た。
お互い疲れていたので、早々に部屋の明かりは消しながらも寝れなかった。
そしてふと思ってしまったのである。

この子と結婚して一生一緒にいるとか、絶対無理じゃね?



決断


思考が完全にマイナスになってしまったが、それでも色々考えた。悪いところをピックアップして書いているが、良いところや楽しかったこともいっぱいあったのだ。優しい一面もいっぱいあった。
私がコロナにかかってツラいときも、真っ先に果物を届けてくれた。いっぱい色んなことに力になってくれた。
なにより約1年半、毎日連絡を取り合い、付き合う前も後もそのやり取りは本当に楽しかった。

でも悪い面もいっぱいある。彼女の性格+中国の風習を受け止めて一生共に生きていく自信は完全になくなっていた。
「好きだけど、結婚は無理」その程度の感情だったのだ。正直、彼女の性格なんて「中国彼女あるある」レベルのことだと思うが、それを受け入れる器は自分にはなかった。今思い返すと大した覚悟もなく付き合っていたわけである。

4日目、もう帰るだけだったが、なんか二人の間はぎこちなかった。一方的に私の感情だけ書いているが、向こうも思うところがあったのかもしれない。

そのまま付き合い続けると選択肢もあったのかもしれない。しかしこのまま付き合い続けても…という感情のほうが強かった。何故なら小姐と付き合うのは根本的に金がかかるからだ。強制されてたわけではないが、少なくても月2回はお店行ってた。イベントごとがあればそれなりのお金も飛んでいく。
(というか小姐でなくても中国はイベント多すぎだと思う…)

未来が見えない子のために金を使い続けるのか?
ってか、こんな金のこと考えてる時点で終わりかな…。


そうして結論はでた。
広州に戻ってきてから彼女に告げた。


別れよう。



既にほぼ話は終わってるけど、エピローグへ続く。終わらないんかい!(また思ったより長くなってしまったんだ…すいまへん)

※先に言っておくけど、手切れ金請求されたってオチはないからな!


↓続きはこちら↓
https://note.com/elitedameryman/n/n47c21ce7f277

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