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本当に一度きりの人生は大切に生きないといけないのだろうか

よく「人生は一回しかない、一度きりの人生を楽しもう」というフレーズが使われることがある。


しかし自分はこの言葉が無言の圧力やプレッシャーになって、返って人々が疲れる理由になっているのではないかとも感じることがある。

確かに誰だって自分の人生は輝かしいものにしたいし、楽しい生き方をしたいと願う物だ。その一方で誰もが理想の人生を生きられるわけではないのも事実だ。

そういう時人生を楽しまなければいけないということが強迫観念になり、自分の生き方に自信が持てなくなる人もいるだろう。


結局のところ胸を張って素晴らしい生き方だと言える人や、第三者から客観的に見ても羨ましがられるような憧れの生き方をできる人などそう多くはないのだ。

殆どの人は冴えない地味な生き方をしているし、普通の人生を送っている。それどころかもはやその「普通」すら遠くて、中には自分の様に恥ずかしい惨めな底辺の人生を送っている人もいる。


普通の幸せすら手が届かない時代に、輝かしい人生を送ろうというのはもう気が重い物でしかなく、果てしない上に叶いもしない夢を、さも誰もが手に入れなければならないものであるかのように言うのはどうなのかとも考える。

それでは人生に失敗した人や、並みの生き方やそれ以下の生き方しかできない人が浮かばれない。

何にしても世の中には「出来ない人」や「無能な人」がいる。

こういった人々に対する配慮が少ないというわけではないが、社会の中でこういった平均以下の人々が無視されていないもののように扱われているように感じることが多い。

自分もまさに「当たり前のことができない人」の一人なので、輝かしい生き方を求めることはちょっとつらくなることがある。

だからこそ普通の人生が遠い人たちに、もっと人生ゆっくり生きていこうと語りたいのだ。


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