ひねくれ者の男が西野カナを好きになれない理由

西野カナは今も人気が根強く、かつての大塚愛の地位のような存在になっている。

大塚愛の曲調が好きだった世代と、西野カナの曲調が好きな世代では結構価値観が変わっているのではないかという文化論や女性論的な見方をしている自分がいる。

結構曲の影響を受けるのが人間というう物で、男は「UVERwold系男子」みたいな層も増えているように思う。

UVERworld系男子と、西野カナ系女子が今日本の若者のトレンドになっているのではないか。


大塚愛と西野カナの共通点は、元々やりたい音楽性を変えて言葉は悪いけども売れるためにわかりやすい曲を作るようになったということにある。

それでいえばミスチルにしても嵐にしても、いつも似たような曲を作って固定相に売るという商法をしているのだが、西野カナもある程度路線を確立しているように思う。


大塚愛は『さくらんぼ』でヒットしたが、ああいうベタベタな恋愛ソングを作ってこれで売れなかったら関西に帰るという覚悟で最後わかりやすい歌を作曲したと話している。

万人に響く曲を作るというのはどのアーティストもやっていることなのだろう。


それでいえば西野カナも実はああ見えて本当は本場アメリカのHIPHOPやレゲェ、そして和風の歌謡の素養があり本当はそっちが本当の西野カナでもある。

自分は「西野カナは会いたくて震えていたころがかっこよかった」とブログにも書いたことがあるのだが、女子大生の頃の西野カナはトガッってて結構好きでもある。三重県の方言やイントネーションもかわいいなと思ったし、西野カナ自体は全く嫌いではない。


問題は「路線変更後に好きになった人たち」である。

実際ねぇダーリンとか、トリセツとか、がんばれワタシ的なことをうたってる曲のほうがヒットして有名にもなっている。「現役女子大生歌手」という触れ込みで有名になって、そこから女子大生じゃなくなって人気落ちていくのかと思いきや今もがっつり人気を維持できている。

間違いなく商業的には大成功を収めているのである。


ただひねくれた性格をしている男としては「がんばれワタシ的な歌が好きな女が嫌い」と考えてしまう。

指原莉乃は本音でどう思ってるかは知らないけども、指原も同じような感覚をもっていそう感はある。

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