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アングラ酒場でヤバイことを語りたい

薄暗い危険な雰囲気のある場所で何かを食べたり飲んだりしながら、ヤバい奴とヤバイことを語りたいと考えるのは厨二病的妄想かもしれない。

そんな雰囲気のことをやっているのが例の東京都知事選出馬で盛大にネタにされた伝説の泡沫候補である外山恒一だ。

彼は非常に過激な人物であり、自分自身尊敬している人物でありそのネタ感とは対極にありそのサイトはなかなか読みごたえがある。反管理教育運動からスタートし、地方都市のちょっとヤバそうでコアで濃いアングラBARを巡っている。

地下の酒場でアンダルシアに憧れていて

コルトという黒いパスポートを持って

立ち入り禁止の波止場の第三倉庫に八時半にボルサリーノを粋に決めていく。


ブログのほうに書いた「外山恒一のアングラバー巡り記事が面白い」の延長の話なのだが、自分がそれをやってみても面白そうだなと昨日思い立った。

あんな辺境のブログを呼んでくれてる人というのは間違いなくコアな人で、そういう人がリアルにどんな人なのかは興味がある。

もちろん個人としてのアクセスがわかるわけではなく、ただ単なる自分の勘違いで本当は定期的に読んでくれてる人自体いないのかもしれない。ただそういう人がもし数人いるのであれば、そういう人とオフ会で飲んでも面白そうだなとも考えている。

自分が他に見ている個人ブログでも定期的にオフ会して、この人との身に行ったというブロガー同士の交流みたいなものがあって楽しそうだなとは感じた。

いわゆるダメ人間系のブログで、同じダメ人間同士で飲みに行っていて結構面白そうに見ているし、自分もいつかそういうのができたらなとも考えている。ひねくれ者同士で飲みに行くというのは会話としてかなり面白そうでもある。

どこかに面白い危険思想持ったヤバイ人がいるのではないか、そんな幻想だ。地下の地元民しか入っていかないような薄暗い酒場や会員制の普通は入れないバーで革命の計画をする、そんな典型的なイメージだ。

「酒鬼薔薇聖斗って厨二病の元祖だよな、当時その街いた人ガチで怖かったと思うけどちょっと台風来る前的なワクワク感なくはないよな」

「オウムの自動小銃配備計画についてどう考察するか」

「ナチスドイツはなぜ敗北したのか、そもそもなぜ自由選挙で政権を獲得できたのか」

「創作も史実も含めて厨二病組織で最もかっこいいのはどこか」

「ジャニー社長が少年隊の東山紀之さんを街でスカウトしてた頃の昭和の東京憧れるよな」

「ZAFTとジオン軍どっちかっこいいか」

「生物の中で一番強い毒を持つのは何か」

「独裁政権作ってスターリンみたいに水爆保有しようぜ」

「今みたいにサバゲーがカジュアルになる前の危険視されていた黎明期の時代にサバゲーやってた人凄そうだよな」

とかそんな絶対リアルの普通の人には話せないテーマや議論をしてみたい。


たとえば外山恒一方式でいけば、まずツイッターにこの日にこの場所に行くという告知をしてアドリブで集まった人だけで飲みに行くという感覚だ。

個人的に好きな奈良県天理市に集まる会みたいなものを作って、赤西軍団的なノリでいつも天理市で飲むというのも面白い。

「酒場で危険な話をする会」という名のただの飲み仲間グループの結成だ。

創価の本拠地の街も怪しい雰囲気で、怪しい雰囲気のある街でひたすら飲み歩くという会はワクワクする。

究極2,3人集まれば十分でむしろ1人だとしても1対1でディープな話ができる。更に誰も来なくても自分一人で一人飲みに行けばそれはそれで成立するのだ。一人で居酒屋に入れるタイプなのでそこは問題ない。

2,3人だとしても個人店の寂れた居酒屋やバーのほうが好きなのでそれはちょうどいい。


例のアングラバー記事で、自分しか客がいなかった薄暗いバーがあったと書いたのだがまだそこが残ってるなそこに行っても面白そうだ。

そこでしたいのが「ヤバイアングラ会話」である。

どこで聞いた話かは分からないが、太宰治が地下活動していた時に大正時代の喫茶店で政治の話を革命仲間みたいな人と話していたアングラ感ある雰囲気に自分は憧れている。

「危険思想持ってる奴面白い論」は自分の中で最近ブームで、「日本で自動小銃大量配備するならどうすりゃいいっすかね?」的な話も憧れがある。

「やっぱ密造か密輸ですかね~、仮に大量配備できたとしてどこ狙いますか」

「でもやっぱ政権獲得して正式に作る方が理想っすよね」

もちろんこれは雰囲気目的の冗談だが、将来のゲッベルス、ヒトラー、ヒムラー、ゲーリングがこの時会っていたみたいな話は憧れる。居酒屋のジョークとして「政権転覆もしくは政権獲得をするにはどうすればいいか」なんかも話としては面白そうだ。

自分はたびたび革命の方法について語っているが、もっとすごいアイデアを持った人の話も聞いてみたいし興味がある。

「愛と幻想のファシズム」ごっこが本質で、楽しく飲むというのがもちろん最大の目的だ。

飲み仲間のいない、いつも寂しく独り飲みしているぼっち同士で集まって飲んだらかなり面白そうで、更に普段飲む仲間との話にも飽き飽きしているという層の人を呼んでもいいかもしれない。クリスマスイブにぼっち男だけで飲みに行くのも結構面白そうである。

アングラ酒場でもっと過激なトークしようぜ的なノリで、うぃ~系の飲みに飽きたような人が集まっても良い。地元の友人やかつての級友や部活仲間が普通の社会人になって普通の仕事の話しかしなくなってつまんねぇなと漠然と感じてる人もいるはずだ。

「みんな普通になったよなぁ」っていうあきらめにも似た感情を持つ人が集まって、「秘密結社」を結党するというのも面白い。


村上龍の『愛と幻想のファシズム』でいう「狩猟社」のようなイメージでナチス的政党の原型となるものをアングラ酒場から始めるというのは憧れだ。非公式の正当であり正確な党員名簿などはないが、地下組織として活動するという流れだ。

ホームページを作っても面白いし、ISISは世界中の過激派が自分で名乗ればISISになれるわけで、役所に届けてISISになるわけでもない。それと一緒で、この秘密結社の一員として全国の飲みの場で会話して政権獲得の計画くださいというのが一つの活動だと定義しても良い。

フリーメイソン的なノリで会員にしかわからない挨拶を作っても厨二病的でワクワクする。

そこまで大げさなことではなく、ただ仲間と飲みたいだけの集まりで、そこにワクワク感や大義名分を加えるための"秘密結社"という肩書なのだ。

結局みんな普通の社会人になっていく何も変わらない飽き飽きした現実にうんざりしている人が「革命論やテロリズム論とかもっとコアなこと語れねぇかな」と求めているならば、そのために小規模な集まりを作ることも必要だろうし自分自身そこに参加したいとも思っている。

仕事の愚痴を語ることや聞くことに飽き飽きしてる人の中には、過激な政治思想や革命計画の話で盛り上がることに刺激を求めている人がいるかもしれない。コアなことを語る人があまりいない寂しさを感じる人は意外と多いのではないか。


自分のブログという辺境の地下ブログを見ている人だけで集まったら、結構コアな人多いんじゃないかなという期待というか幻想みたいなものがある。

もはや何だったら、あなたの家直接飲みに行かせてくださいというぐらいに、自分はいろんなところに行きたい。有名な観光地よりもその地域の普通のところに行きたい自分がいる。

自分は北陸に結構憧れがあって、一回行ってみたいけどもいまだに行けてないためいつか行きたい。

北陸の普通の家で普通の酒飲んで、普通にご飯食べて、ウルルン滞在記や田舎に泊まろう的なノリで泊めてもらいたいし、そこで一晩中アングラ会話をしても面白そうだと考えている。

もしそういう人がいたらの話で、北陸に限らず日本全国どこでも、いや海外どこでも渡航費さえ出してもらえれば予定が全くない暇人なので明日明後日にでも行ける準備はある。


この記事書いたのも独り飲みつまらねぇなと思ったからで、そういう飲みの場を妄想するだけでもお酒好きは楽しめるのだ。同じく独り飲みつまらないと思っている人同士で集まれないものかと考える。

いつかどこかのアングラ酒場や寂れた居酒屋に飲みに行ってヤバイ過激な話をしたい、そんな妄想や願望だ。


更に地元の級友も疎遠になって、それ以前に「俗」な感じがしてあまり面白い話も出来なさそうだなという思いがある。せいぜい昔の思い出や趣味を語れるぐらいで、趣味すらなくなっている人も多い。

社会人になると趣味がなくなっていく、オタク的でなくなっていく、あいつ昔に比べて変わったなぁ的な人がほとんどなのだ。

もちろん政治の話も分からないだろうし、ドイツ赤軍のバーダーマインホフかっけぇよなって話が通じる人がどれだけいるだろうか、そんな人自分の周りにいない。ナチスとかソ連の話しながら飲める人どこかにいないかな、と漠然とどこかの誰かに思いをはせている自分がいる。

ガンダムやコードギアスのようなアニメから、自分がブログで書いているスポーツや芸能関連、そしてコアな政治歴史の話、特定の著書に対する感想や批評に関するトーク、いろいろ話せることはある。

『愛と幻想のファシズム』の話が通じる人に会ってみたいし、その作品を読んだことがある人は間違いなく濃い人だろうという幻想がある。学生の頃にできなかったオタク的な同人サークルを大人になってから作って、創作の共同制作とかも面白そうだしもはや実際に「狩猟社」を秘密結社として作っても面白そうだ。


「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくるSOS団というのがあって、高校にはいればそういうキャラ濃い奴らがいて面白いこと一緒にできるんじゃねぇかなと幻想を抱いていた人もいるだろう。

実際のところ高校に入ったところでそんなことはなかったのだ。

ハルヒでもまどマギでもマクドナルドで食べてるシーンがあるが、恥ずかしながら自分にマクドナルドでダベるという経験はない。SOS団もなかったしそもそも帰宅部で速攻家に帰ってたし、オタク的な同人サークルもなかった。

自分の中でそういうできなかった青春像が未だにあるのかもしれない。

秘密結社やアングラ組織を作りたいと願うのも、すごい学生が集まって世界を変える的な厨二病ストーリーの延長なのだろう。そのワクワク感に幻想を抱いている自分がいる。

もしくはカードキャプターさくらや、コードギアスのキャラデザで有名なCLAMPのように創作サークルを作って本当にビジネスを展開していくのも面白そうだ。自分はピクシブでそれをやろうとしていたのだが、案外みんな自分の創作で忙しくて実際にそういう創作サークルに発展していくことはなかった。

結局ネットというのはみんな表面上の関係で、本当に濃いのはやはりリアルしかない。


音楽でバンド作る人はどこで出会うのだろうかという謎の疑問があって、路上でスカウトされたとか、そういう結成話も面白い。何か創作したいけどネットではうまく仲間が集まらない、そんな層も多いはずだ。バンド作る的なノリで創作グループ作ることできないかという思いもある。

遅れてきた青春、いい年してマクドナルドで高校生のノリを楽しむ、そして夜は大学生的に飲みに行く、それも面白そうだ。

そこで政治活動の話でも、創作活動の話でもしてみたい。



むしろ昼間から飲めるところで飲むぐらいの勢いで、都会は昼間からやっているようなところも多いしたとえば大阪はもう一度行ってみたいと思う自分がいる。いろんな酒場があるがお金がなかったので入れなかったようなところが多いのだ。いつかそれができるようになりたい自分がいる。この記事自体そんな将来を妄想しているような内容でもある。

良い飲み場知ってる人や、ガチ高級バー、一見さんお断りの店、そんな場所を紹介してくれる人いないかなという他人頼みの思考もある。

ただいつも自分がしているような「意識低い飲み」が好きで、たとえばいまだにお酒の自販機があるようなところで買って外で歩きながら飲むスタイルでも十分成り立つ。

電車の中で飲みながら秘境駅を目指すとかも面白そうだ。2chの独り旅スレみたいなものがあるが、ああいう旅情感に憧れる。


自分がやりたいのはそういう何気ない日常を年齢も出自も関係なく気の合う人同士で楽しみたいということだ。
近所のスーパーの飲食コーナーで飲んでいた時、お爺ちゃんが話しかけてきたのだが話が合ってむしろ同世代の普通の人よりもよほど親しみを感じた。地元の俗になった級友よりも、あのお爺ちゃんのほうが心の中では自分の友達だ。

その人はソ連があった頃のイメージも話してくれて結構面白かったし、終戦直後に壊れたトラックが町中に合ったという話をしてくれたり戦闘機が発射した弾丸を見せてくれたりもした。

確かあのときはワンカップの日本酒を飲みながら、馬肉の缶詰を少しずつ食べていた時のことだ。夜に散歩に出て、スーパーの飲食コーナーで寂しく飲む酒もなかなか美味い。騒ぐわけでもなく大人しく飲んでいるのだ。


ソ連があった時代の話を聞くのが一番好きで、ソ連マニアの人と話しても見たい。T34やIS3のプラモデルを精巧に作っている人の家に訪れて、そのコレクションを見ながらソ連国歌の流れる部屋でウォッカでも飲んだら絶対美味しいだろうなぁ、と。社会主義トークや冷戦の考察をするとさらに面白そうでもある。

古き良きオタクの部屋というの行ってみたいしエアガンマニアのコレクターの部屋はかなり凄そうだ。並みの観光地や博物館寄りよほど見ごたえがあるのがオタクの部屋である。

軍事コレクション自慢したい軍事オタクの方いませんか?笑

そういう人の部屋で飲むのが何よりもアングラバーだと言えるのかもしれない。どんなアングラバーよりも趣味の合う人の家で飲ませてもらう、それが自分が求めている真のアングラ酒場なのかもしれない。

面白いとおもたら銭投げてけや