えるあき

ニートみたいなものです。ブログ「まだまだおこさまらんち」をはてなからこちらにお引越しし…

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ニートみたいなものです。ブログ「まだまだおこさまらんち」をはてなからこちらにお引越ししました。

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妻になっても、母になっても、人生は私のもので #きみ以上に母は泣くよ

人生ではじめて経験した別れは、実父と離れ離れになった日なんだろうけど、実感としてあるのは6歳の頃だ。 ゆみは幼稚園の時の友達で、彼女は私の人生最初の親友だった。 私が好きな男の子にプレゼントするどんぐりを集めていると、私以上に集めて「あーちゃん、これもあーちゃんが拾ったんだよ」と言って渡してくれた。 家が近かったので幼稚園が終わるとどちらかの家で遊ぶのが日課だった。彼女の家で遊ぶと必ず家まで送ってくれたし、私の家で遊ぶと一人で帰っていった。そんな彼女がとても大人にみえて

    • 妻になっても、母になっても、人生は私のもので #ブラジャーと第三京浜

      母になるとちょっとやそっとじゃ負けなくなる。 台所で子どもたちのギャーギャーとした騒ぎをBGMに台所を片付ける。ふと、静かになり「やっと静かになった」とサクサク洗い物を終わらせ、洗い上げたものを拭いて片付ける。「さ、公園にでも連れて行くか」と振り向くと、ティッシュが全部出されていて、切り刻まれた折り紙の海の中、DVDをかじる次女。脇では、壁にシールを貼り付けている長女の姿が広がる。 更に時を戻すと、心待ちにしていた藤井隆の舞台前日に次女がお腹を下し高熱を出し、「ああ…2万

      • 妻になっても、母になっても、人生は私のもので #たばことあたし

        いつから吸い始めたのか覚えてないけど、長いことたばこを吸ってた。多分憧れとか「っぽさ」とか、きっかけはそういう陳腐なものにすぎない。 最初はちょっとした興味だけだった。でも、吸い続けることを後押ししたのは「17歳のカルテ」だった。遅れてきたモラトリアム期にワサワサしていた私には、劇中の彼女たちの葛藤が愛おしかった。 長女の不妊治療、聖なる妊婦を夢みてたので禁煙を決意した。暮せども暮せども生理がやってきて「んだよ!酒だって、タバコだってやめてんのになんでだよ」と泣きつづけた

        • 妻になっても、母になっても、人生は私のもので

          「京都慕情」が沁みる年齢になってきた。渚ゆう子の角のある高音が私の胸にグッとくる。 夫との揉め事はこれまでも幾度となくあった。笑い合って終えたことも、泣いて咽び泣いて終えたこともある。12年一緒にいればそれだけ多種多様ないざこざの終焉を迎えるわけだ。 最近またいざこざしてる。今回は私が1人で抱えて、私が1人で手放すモノ。これははじめての経験で、1人で泣いたり笑ったり、蔑んだりしてる。まあ内容はプライベートなので割愛するけど、今回の件で役割にがんじがらめになる辛さを再度確認

        妻になっても、母になっても、人生は私のもので #きみ以上に母は泣くよ

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        • 妻になっても、母になっても、人生は私のもので
          4本
        • いつかの私へ
          3本
        • 多動妊婦まとめ
          3本
        • まだまだ、おこさまらんち
          1本

        記事

          ワシは今疲れている

          ここ数日、襲いかかってくると言っても過言ではないタスクの量と感情の起伏にドライブされて疲れてる。めちゃくちゃ素直に「私疲れてんな」ってなる。 「誰も私のこと大事にしてくれない」私のメンタル、ここまできちゃって、昨日は職場で荒ぶって迷惑をかけてしまった。 うまく言えないんだけど、喜怒哀楽の中で「怒」が1番処理できない。なんでだろうな、なんか自分に対して」怒」を許してないのかもなあ。 ここ数週間、週末は家にいた。その分、子どもとの距離は近く、彼らの不満そうな顔から圧感じてた

          ワシは今疲れている

          友だちに対するリスペクトの言語化

          所々、頭がカタイ自負がある。200種類の毛糸が絡まってる状態で目の前に置かれている、頭の中のモヤモヤは私にとってそんな感じ。「この絡みを解くのか…いや、見ないふりを…いや…ほぐすか…」そんな感じで長年頭でモヤついてたんだよ。「友だちへのリスペクト」というトピックが。 私はいささか「やりすぎ」なとこがあって、基本金額も予算も、己の時間的なキャパも度外視で、人にぶち当たっていくところがある。んで、ま、自分がやった分だけ返ってきたと実感したことは正直ないんだよな。一時期それが寂し

          友だちに対するリスペクトの言語化

          「好き」は一生消えないから、もう死にたいし、生きるっきゃない

          寝付けず悶々と家族を起こさないように布団の中をゴロゴロした。「あーもう2時ぐらいか?やべー明日どうすんだ」と頭の中にテロップが流れるも、「こういう時間はだいたい神様の帳尻合わせだから、焦ること勿れ」と頭の中の赤ペン先生が取り消し線を入れて、コメントを添える。 先週ママ友との飲み会で、帰りたくなくなったので特に仲の良い2人に抱きつき「帰るな!一杯付き合え!」と強引に二軒目に連れ出した。 ママ友飲み会が偶然にも私の地元開催だったので、久しぶりに学生時代にけしかけ続けたバーにい

          「好き」は一生消えないから、もう死にたいし、生きるっきゃない

          肩書きが長くなった私と「tesio」を何卒のよろ

          桜新町にご自愛サロン「tesio」をオープンさせました。まだまだ自立できてないけど、なんとかここまでカタチにできたので、私はもうアルピニストワーキンサロンオーナーママです。 現在は表参道の人気シュガーリングサロン「sugarista tokyo」からAkiさんが、洗足池の老舗アンチエイジングサロン「HO’ME」からYOSHIE様が出張してくれています。こんな力強いお2人が携わってくださること、心から感謝してます。 「さくらキッズガーデンの園内トリートメントサロン」という位

          肩書きが長くなった私と「tesio」を何卒のよろ

          スタートアゲインなんてクソ喰らえである

          まあなんだ、物を書くのが好きでさ、バズフィードだったりハフポストだったり、もう名前も忘れた媒体だったりと文字を並べることで生計の一部を成り立ててたワケだが、そんな私はもうどこかへいってしまった。 「4+8」ができなくて、継父と出かける車の中でひたすら「4+8は?」を毎秒と言っても過言ではないぐらい聞かれ続ける時間は地獄だった。「12、12、12、、」と上の空でこたえていると「8+4は?」とすり替えてくる。突然の出来事に「は、、はち?」となると、継父は喜ぶように言うのだ「ほー

          スタートアゲインなんてクソ喰らえである

          チョハピサマーな空の下

          20代最後の夏を昨日まどちゃん協力のもと、締めさせていただきました。てことで、今日から秋です。秋なんです。私の季節が始まるンです。  CHCでおろそいのTシャツに、お気に入りのワイドパンツ。アクセントに昼寝から覚めた顔を添えて。チョハピサマーな空の下。まどちゃんにこうやって撮ってもらうのも、たぶん1年ぶりぐらいなのかな。嬉しかったな。  今日 HEAPS に出てた、写真家ジョン・ウィルヘイムのインタビュー。テイラー・キャンプでの

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          YOU!それナイス呼吸!グッド生存活動の維持!

          目の前に座る26歳の女の子が冷麺をすすりながら目から涙をこぼしている。大粒ではないけど、小粒でもない。拭ってあげるのがいいかなと思いながら、私は自分の冷麺を一口すする。「酢がないな…」と思いながらもぐもぐしていると、彼女が口を開いた。 「私が生まれてきたことが迷惑だったのかって思うんだよね」口の中で細かくなった冷麺を勢いよく飲みこみ「いや、それは違うよ」と勢いよく言ってしまったが、私の頭の中ははてなマークが大量に発生していた。 2020年1月2日からハワイに行き、娘が現地

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          なんか大丈夫な気がしてきた

          昨日、感傷的になるほど気持ち込めて編集した原稿を公開し、少し精神的に落ち着いてきたので、頭の中だけでも好きな場所に行こうと思い、中西多香さんの「香港特別藝術区」を引っ張り出してきた。  ページをめくるたび、佐敦の足つぼマッサージ屋のおじさんの顔や、太子の蝦餃、尖沙咀の喧騒が頭に浮かんでくる。  香港の友人たちと肩を組んでビール片手に歩く時間が恋しい。別れが辛くて泣けば「じゃあ明後日帰ろ」と笑って抱きしめてくれたことあの夜も、全部私の糧になっている。  「結局感傷的

          なんか大丈夫な気がしてきた

          寂しいし、恋しいし、切ないけれど

          ≪この社会は、失敗や、不幸や、ひとと違うことを許さない社会です。私たちは失敗することもできませんし、不幸でいることも許されません。  いつも前向きに、自分ひとりの力で、誰にも頼らずに生きていくことを迫られています。  私たちは無理強いされたわずかな選択肢から何かを選んだというだけで、自分でそれを選んだのだから自分で責任を取りなさい、と言われます。これはとてもしんどい社会だと思います≫  一見救いのないこの言葉を欲するのは、見えない壁で塞ぎ込まれているような息苦しさ

          寂しいし、恋しいし、切ないけれど

          芍薬が咲くまで生きようと思います。

          緊急事態宣言が出て10日ほど経ったのでしょうか。昨日、対象地域が7都道府県から全国に拡大されました。娘と自宅に篭るようになってもうすぐ25日目を迎えます。 ここ数日、友人に会えない寂しさ、自分含め家族の誰かが感染するんじゃないかという不安、子どもを感染させないようにというプレッシャーと戦い続ける日々で精神的に疲れてきたのが、素直な気持ち。 去年から計画していた友人との「自分たちを目一杯甘やかす旅」もキャンセルになって、完全にホープレスな状態になっています。

          芍薬が咲くまで生きようと思います。

          エネルギーチャージのついでに絵本買ってきた

          「子どもができたら、絵本は絶対たねちゃんちで買う。たねちゃんち以外では買わない!」と5年前に大連でたねちゃんと知り合ったときに宣言した。 たねちゃんちは絵本喫茶店「ティールグリーンinシード・ヴィレッジ」。種村だからシード・ヴィレッジ。この手前みそ感が最高に好きだ。 一歩入ると絵本がところせましと並んでて、一冊手に取るとお母さんが「それね!それ絵が綺麗なのよね。もしそれが好きならこれもおすすめよ」といろんな絵本を引っ張り出して紹介してくれる。 今日はじめて娘を連

          エネルギーチャージのついでに絵本買ってきた

          きみがレモンティーに出会うのは2038年ぐらいなのかな

          「あるとき、俺の胸の中で『Bomb!』ちゅう音がして、気がついたら、いつの間にか俺の脳髄体内血液すべてが、ロックンロールになっとったんよ」  妊娠9カ月ぐらいに家にある本やレコード、カセットテープ、CDを全部引っ張り出して床に並べて置いて眺めてみたことがある。  私が母のCDラックからThe Four SeasonsやGazebo、DeBergeを引っ張り出したように、いつか娘も私や夫の世界と出会うのだろうと思ったから。  「鮎川誠、文章でもなまってる。おもろすぎ

          きみがレモンティーに出会うのは2038年ぐらいなのかな