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タイマイ(ウミガメ)保全活動地紹介~その①~

ELNAは絶滅危惧IA種であるタイマイの保全活動をしています。
保全活動地は4つあり、いずれもジャワ海の離島です。1つ1つ環境も異なり、それぞれに関わってきた人達のストーリーもあります。
これから、4回にわたり1つずつ紹介していきます!

第1回目の今回は、ELNAの最初の活動地である「セガマ・ブサール島」です!



場所は、現在のインドネシアの首都であるジャカルタから、北北西へ約130kmの位置にあります。

大小2つの島があり、”大きい”という意味の単語が付いた「セガマ・ブサール島」、つまり大きい島の方が活動地です。
大きいと言っても、島の周囲は約1.4kmと歩いて回れる島です。

島のオーナーさんと交渉し、この島での活動が1997年12月に始まりました。

なぜこの島を選んだかと言うと、沢山の産卵があったからです!
(沢山といっても1980年代と比較するとインドネシア全土で生息数は82%も減少していた)

この島には灯台があり、管理する国家公務員が数名常駐しているのみの無人島です。

もともと卵の盗掘をしていた彼らから、卵代を払って卵の監視をしてもらうことからスタートしました。

卵の採取をしていたので、巣の場所を探す技術はありました。
しかし調査のやり方については教えることが必要です。
彼らは数カ月に1回のルーティンで人が変わりますので、人によって色々紆余曲折有りながら今に至ります。

非常に熱心に働いてくれる方もいらっしゃいました。
小船を作り、隣の小さい島から卵をもってきて、保護するなんてことも熱心にされていました(今は卵の移植を禁じております)。

近くに天然ガスが取れる場所があり、石油会社がこの島を借りたいと言ってきたこともあります。
島のオーナーは、石油会社に貸すか、それともウミガメの保全を続けるかの選択に迫られました。
必死の説得により、島のオーナーはウミガメ保全のために島を残す事を決めました。

現在、この島には年間2,000回もタイマイが産卵にやってくるようになりました。

国内随一のタイマイ産卵地に成長したのです!

始めた当初と比較すると約10倍!1980年代の激減を回復することができ、今の現地監視員の活動状況も良好です。

この島は、パートナー団体YPLIとELNAが誇る活動地です!


次の目標は、この島をインドネシア政府の管轄下におくなどして、いつまでも産卵できる環境を残す体制にすることです。


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