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絶滅危惧種のウミガメを守りたい!「タイマイサポーター」100名募集!

美しい海洋環境を次世代に残し、ウミガメを絶滅させない

私たち、認定NPO法人エバーラスティング・ネイチャーは、アジア地域の海洋生物及びそれらを取り巻く海洋環境を保全していくことを目的に1999年8月に設立された団体です。


ウミガメ7種の中で最も絶滅の危機に瀕した種の一つ「タイマイ」を守りたい!

絶滅寸前種であるタイマイの保全活動を継続するため、現在クラウドファンディングに挑戦中です。

【募集概要】
■期間:2022年8月8日(月)~9月9日(金)
■目標:100名
■用途:タイマイ保全活動(個体数回復のための活動、人材育成、生態解明、情報発信など)
■特典:お礼メール、各種報告書の送付、現地からの活動ムービー、サポーター限定勉強会&交流会へのご招待

キャンペーンページはコチラ→ 
https://syncable.biz/campaign/2753


インドネシアのタイマイ~産卵数8割減少からの復活~


世界には7種類のウミガメがいます(ウミガメ科6種とオサガメ科1種)。乱獲や生息域の環境の変化などにより個体数が減少しており、7種のうち6種が絶滅危惧種に指定されています(残り1種は情報不足)。


私たちは1995年よりインドネシアにて、7種類のウミガメのうちの一種「タイマイ」の産卵状況の調査を行っています。2008年までに延べ39地域(505島)の調査を行い、約20,000巣のタイマイ産卵跡を確認しました。しかし、ふ化の跡を確認できたのは4巣のみ…。他はすべて食用や販売目的のために地域住民により採取されていました。1980年代と比較するとタイマイの産卵数は82%も減少しており、中にはすでに絶滅した地域も出現しています

インドネシアでは、ウミガメや卵を採取することは法律で禁止されています。しかし、実際には多くの卵は地域住民により採取されています。また、地域によっては地方行政が独自にウミガメ卵採取権を設け、その入札金が行政の収入源となっている場所もあります。卵を採取している人の多くは卵を売ったお金を頼りに生活しており、場所によってはウミガメ卵がその地域の経済や人々の生活を支えているのが現状です。2022年現在も卵の乱獲はジャワ海ほぼ全域で継続して行われています。タイマイは、ウミガメ7種の中で最も絶滅の危機に瀕した種の一つであり、IUCN(国際自然保護連合)のレッドデータブックでは絶滅危惧IA種としてリストアップされています。


 

「卵を採る人」から「卵を守る人」へ

ELNAでは、産卵が多い島を借り上げ、卵の採取をしていた地元住民をウミガメ卵の監視員として雇用することで卵採取の問題に対処しています。監視の成果は、産卵巣をふ化後に全部掘り返すことで確認し、それに見合う報酬を支払っています。「卵を採る人」を追っ払ったりして排除するのではなく、仲間に引き込んで「卵を守る人」へと立場を変化させることにより、「ウミガメ卵保護」と「住民の生活」の両方の問題を一時的に解決することができています。現在はジャワ海にある4島で活動を行っており、それぞれの場所で成果を上げています。例えば、ある島では活動開始当初(1998年から8年程)は年200回程しかなかった産卵が活動開始9年目から増加しはじめ、2020年には1年で1925回の産卵が確認されるようになりました。国内の重要な産卵地に成長したこの活動地のウミガメ達が、将来に渡り子孫を残せるシステムづくりが今、求められています。


一人じゃないから、挑戦できる。美しい自然環境を後世に伝えるための私の役割

プロジェクト担当 井ノ口栄美

あなたは、「自分がやらなきゃ、誰がやる?」という状況に追い込まれたことはありますか?そんな時って、ものすごいプレッシャーと不安が入り乱れて、「でも、やらなきゃ!」って自分を奮い立たせたのではないでしょうか。

私がこのインドネシアのタイマイプロジェクトに携わったばかりの頃は何をしていいかもよく分からず、ただただ現地で取れたデータの取り纏めをしていました。現地訪問の際も先輩スタッフに連れられて言われるとおりに付いていくだけという状況でした。そんな私が今では現地のカウンターパートであるYPLI 職員を先導してインドネシアでのタイマイ保全活動を進めています。
本格的に引き継いだ後、3年間に渡りインドネシア国内中の産卵地をめぐって産卵海岸を踏査して現地の人々からの聞き取りをする機会に恵まれました。その中で、ELNAの活動地以外では“未だに卵の乱獲が続いてる”こと、そして、“自然ふ化する子ガメもほぼいない”という憂慮すべき状況を目の当たりにしました。ウミガメに付随して人々の生活もあるケースも多く、ウミガメがいることによって得られていた自然の恩恵を利用できなくなる周囲の未来も実感として想像できたのです。この経験を通して私は、ELNA活動地の自然環境を後世に残す事の重要さ、そして自分の役目の重要さを強く実感するようになりました。

プロジェクトの遂行は困難ですが、それ故に何かしらの小さな変化を作りだせた時の嬉しさ、達成感はひとしおです。「自分しか実行する人がいない」淋しさや孤独を感じると同時に、応援してくれる人達を思い出すと、「一人じゃない」ことも思い出します。そんな時は一緒に作業する仲間や金銭面で活動をサポートしてくださる方々などがいてくださるからこそ、この活動が実現できるということを強く実感します。

ウミガメは成熟までに時間を要する生き物で、活動の成果が現れるのにも時間がかかります。継続した活動を行うためにも皆様のご支援が必要です。

「やらねばならない困難なこと」に一緒に挑戦してみませんか?
どうぞよろしくお願いいたします。

ウミガメを絶滅させないために、あなたの力が必要です

皆様のご寄付により、インドネシア内外における下記の活動を継続していきたいと考えています。


①個体数回復のための活動(ウミガメ卵の乱獲を阻止、生息数のモニタリング調査)

②人材育成(パートナー団体職員の育成、現地住民への環境教育活動、行政機関への働きかけ)

③生態解明(正しい保全手法を選択するための手法としての生態解明)

④情報発信(活動地で得られた知見を公表したり、他団体と情報共有を行ったりすることで、活動地域以外のウミガメ保全にも貢献)

特に、保護活動地でウミガメ卵を盗掘から守るための監視員雇用費(現地活動を遂行するため日常の管理や指導・管理する現地パートナー人件費)、さらに将来的にELNAから地域住民へタイマイ保全のタスキを渡す準備としての啓発活動(地域住民の育成)に活用していきます。


タイマイサポーター募集ページはコチラ→ 
活動継続のため、100名募集を目指しております。応援よろしくお願い致します!
https://syncable.biz/campaign/2753
(2022/9/9まで。継続寄付の募集です)

単発のご寄付は随時募集しております。コチラからお願いします。
https://www.elna.or.jp/conservation-hawksbill/support_hawksbill/


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