片付けが苦手だった。
そもそも、幼い頃から物を収集する事が好きだったので、物は増える一方だった。
シール、鉛筆、消しゴム、その頃好きだったマンガのキャラクターの切り抜き、シャーペンの芯、ノートなど。使わないでただ収集する。大人になるといわゆる大人買いをする。メモ帳、便箋、いい言い方をすればストック買い？と言っていいか。文具が多い。ただ使う機会は少ないからそれも違うか。
買って満足しているだけだ、余計なものだと気づくのにはその後かなりの年月が経ってからだった。

ただ、実家は物は多いが、お掃除は母が常にやっていたのを見て育った為、片付けや掃除をする週間は自分の部屋が出来てからは好きであった。
よく母が購入していた『私の部屋』という、様々なお宅の素敵なお部屋を紹介している雑誌の写真を眺めるのが好きで、時々借りてはそれを眺めて、自分もこんなお部屋にしたいなぁ、こんな感じに仕上がるにはどうしたらいいのかなぁと想像するのが楽しく、一番やっちゃいけない期間なのだけど、特に試験前は片付けに燃えていた(;^_^A
ただ、これもまた何度やってもその写真の通りには全くならず、そもそも部屋の構造、壁紙、床、家具など持ち物もデザインもせんぜん違う事に気づくのにもまぁまぁな時間を要したのだけれど（笑）

上京してからは学生時代の作品なども押し入れの奥に収納するようになり、社会人になると、衣類や食器などもどんどんと増える。こんなに頑張ったと見て思い出せるようにプリントした書類も、転職した時にまとめた事が良かったので、次回の為に残すようになった（その後使わなかったが）。

今になって思う事がある。
お掃除は嫌いじゃない。
片付けも同じ。
ただ、物が多い。
そして、捨てられない。
そして、いつしか、物を積み重ねて収納をきれいにする事に専念し始めていた。
そして、それらの何年も積み重ねてきた物たち、思い出の品に囲まれながら20年余りが経過するのだった。
そして気づき、その後何十リットルという物を手放す事が出来た。

さて、私はどうやって今の自分になったのか、それてこれからも継続していくにはどうしたらいいのか、少しずつ書き留めていこうと思う。

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#物だらけ