空の飛び方/スピッツ

私の自己満スピッツnote、遅々として進まず、いまだ1994年。
言わずと知れた『空も飛べるはず』が収録された5枚目のフルアルバム。こちら。『空の飛び方』

空の飛び方/スピッツ

このアルバムから、スピッツのアルバムのジャケット写真には女性が起用されているのは有名な話。ハヤブサは違う気もしますが。

では。

1.たまご

ドラムでアルバムスタート!!
はっきりとは意味を掴みかねますが、おそらくムッツリソングなのかな…?難解でムッツリ臭香る歌詞と裏腹になんと爽やかなメロディー。嗚呼スピッツ。
ベースラインもスピッツ田村氏全開ですなー動きまくり。て感じ。文章が出てきませんが、結構好きな曲です。

2.スパイダー

この曲のイントロはライブだと草野さんがアコギ一本で弾きがち。気持ちは正座。
とっても一途で身勝手な僕の、恋の妄想ソング。これが詩的なんですわ!!

だからもっと遠くまで君を奪って逃げる
ラララ 千の夜を飛び越えて走り続ける

サビはほとんどこれだけというのも、聞き手の想像力を掻き立てると思います。君を奪って逃げる僕の情景が浮かんできます。

3.空も飛べるはず

言わずと知れた名曲。きました空も飛べるはず。
音楽の教科書にも載っているほどの有名曲。ギターのFコード練習入門曲としても使われがちなのではないでしょうか。あとイントロのアルペジオも練習しやすいですね。私も、高校の音楽の授業で、ウクレレで弾いたなぁ。

この曲は、リリース時には特に跳ねず、1996年のドラマ「白線流し」のオープニングソングに起用されたことから大ヒットしました。2年越しのヒット、しかもヒットなんてもんじゃなくて、本人たちもそんなに売れるなんてびっくりしていたようです。

印象的な歌えるイントロ、ギター三輪テツヤ氏は「目瞑っても弾けるよ」と冗談混じりに豪語していましたが、それほどに場数が違う曲のひとつですよね。
歌い出し、

幼い微熱を 下げられないまま
神様の影を恐れて

ここからもう、どうしたらこんなワードが出てくるのか教えて欲しいです。幼い微熱って表現どこからきたの。しかもニュアンスが伝わってくるから不思議なんですよね。天才草野マサムネのワードセンス…
それでいてサビはとってもわかりやすいんです。歌いやすいし。これは老若男女歌えるってことでヒットの要因なのではないでしょうか。

君と出会った奇跡が この胸にあふれてる
きっと今は自由に 空も飛べるはず

美しい…これをあの声で歌うからまた美しい…
草野さん、声もビジュアルも変わらないで話題ですが、やはり多少の声の変化はあるんですね。この頃はまだあどけなさが残っていて、アルバム音源だとそのあどけなさもまたいい味出してるんですよね〜…
個人的には2番サビ前の『深い眠りから覚めて』の「ねーむーりー♪」のりー♪がね、好きです。


4.迷子の兵隊

一変、探検感。「迷子の兵隊」を挟むサビです。
この曲は詩ですね。読んでください。個人的には、細胞の中に逃げ込むくだりが好きです。

5.恋は夕暮れ

「恋は〇〇」を繰り返す曲です。恋とは、のニュアンスです。全部ハハァ〜となります。
あとこの曲はホーンがいらっしゃいます。ピアノも効いております。なのでゴリロックって感じじゃないですね。
恋とは…永遠の哲学、草野さんなりのひとつの答えを聴いてみてください。

6.不死身のビーナス

ライブ盛り上がり曲!
終わりを伸ばして盛り上げるんですよね、オーオーオー♪って。
歌詞は別に幸せではない!「最低の君を忘れない」ですから。ねじれた幸せ。バカな幸せ。スピッツぽいっす。ほんとどの曲も歌詞がいいんでとりあえず読んでくださいほんとに。言うことないです。

7.ラズベリー

歪みギター、田村ベース、タンタンタコタコ(リズム)
爽やかムッツリソングってかもう開き直ってるみたいな曲です。爽やかに歌えば何言ってもいいと思ってる節があるんでしょうか。

8.ヘチマの花

ほぼ全編二部ハモリ!駆け出しスピッツファンの時は正直、飛ばしてました。女声ハモリっていうのも試みだったと書いてあったような。サビは草野さんが下ハモに回りますしね。副交感神経を刺激したい時にオススメ。

9.ベビーフェイス

歌いたくなる曲。メロディーがいいし、サビ、結構重ねてるから、一緒に歌いたくなるっす。
好きな歌詞があります。

隠し事のすべてに声を与えたら
ざらついた優しさに気づくはずだよ

世界に前向きになれる歌詞だと思います。

10.青い車

この曲の歌詞、草野さん曰く後からよくわかんないなーと思ったそう。というのがサビの、

君の青い車で海へ行こう
おいてきた何かを見に行こう
もう何も恐れないよ

下の2行が、ふわっとしすぎてるみたいなことらしいです。2017年の『歌ウサギ』という楽曲でこう自己批判しています。

何かを探してどこかへ行こうとか
そんなどうでもいい歌ではなく

どうでもよかないですけど、あとから引っかかったんですね、よっぽど。

それはさておき、スピッツファンはやっぱり青い車で海に行きたいと思ってますし、メロディーもわかりやすいしノリやすい(手を横に振る感じ)ので、ライブではわりとよくやる曲な印象。いい曲です。

11.サンシャイン

これも!失礼ながら初期はあまり聴いてなかった。でもこれ、夕方歩きながら聴くと世界に浸れます。歌詞には夏と出てきますが、冬の晴れた夕方にも合います。
サーンシャーイン♪と歌い上げると同時に私の心も浮かんでいくような…今ではかなりお気に入り曲です。


オタクの早口みたいな部分があるかもしれませんが、ここまで読んでくださったあなたもきっとオタク!!
このアルバムは「かなりナチュラルな音」とApple Musicの中の人も言っているように、いわゆるスピッツらしさがわかりやすくなってきた1枚かなと思います。つべこべ言わずともとりあえずいいアルバムであります。聴きましょう。

それでは。

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