飛び立つ人

飛び立つ人に関するあれこれ

ライナーノーツあるいは蛇足

1.巡行者P53
 伊藤真澄の楽曲をプログレ的であると考えるかどうかで、この曲がポップスなのかプログレなのか分かれるところ。基本的に私が作っているのは「ポップスの皮を被ったプログレ」なので、どちらでも正解なのだが。
 コード進行が次々に変わっていくのに不思議と違和感なく聴ける曲になっていると思っている。とはいえ、この曲が最後まで終わらなくて、今回一番ヒヤヒヤした。
 曲自体はすんなり出来たが、アレンジの方向性で難航、作詞で難航、マスタリングで難航という久々の超難産曲だった。以前に「P53の歌う箱」という曲を作っているので、同じ方向性の曲にしようと決めてからはそれなりに進んだ気がする。
 P53というのはガン細胞のアポトーシスを誘導することで知られている分子だが、細胞周期の調整にも関わっているので、どちらかといえば細胞や組織環境のホメオスタシスを調整しているように思われる。歌のタイトルのP53も世界の調整役というかコズミックバランスのバランサーというか、そういうものの位置付けになっているのかもしれない。

2.シキ
 漢字にしていないのには訳がある。
 シンセの音色とコード進行をきっかけに曲を作るというのはよくやる手法。メロディアスにすることもできたが、あまり抑揚のない短いシンプルなフレーズの曲もたまには作りたくなる。ナーヴ・カッツェのような。
 途中のシンセソロをギターソロにしていればいつもみたいな曲になるはずだけど、それは今でも悩んでいるところ。

3.飛び立つ人
 ずいぶんと昔に書いた曲。もう少し早めに出したかったのだけど、このタイミングになった。普通のロックっぽい曲は難しい。もう少しイントロを長くしてプログレっぽくしても良かった。当初ごちゃごちゃしていたのを、音色やらエフェクトやらをいじくってこれに落ち着いた。ギターの音作りは難しいのと今のエフェクターでは思ったような音が出ていないので、新しいのが欲しい。

4.Adonis
 ピアノバージョン。もともとはコンピ盤に提供した曲でもっと派手なアレンジだった。これはこれで良いのではないか。もうちょっとピアノがうまかったらピアノ一本で派手にアレンジできたんだろうけど、今はこれが限界か。私の曲の中では割とポジティブな曲だと思う。近いうちにバージョン違いを収録したミニアルバムを計画しているので、その時に収録します。

以上、4曲。楽しんでいただければ幸い、心に残ればなお幸い。

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