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takeo paper show 2018を見た記録

先週青山のスパイラル・ホールで開催していた竹尾ペーパーショウを見てきました。

無料で見ることができ、かつ表参道駅からほど近いスパイラルでの開催ということで、気楽に見に行くことができてとても楽しかったです。

会場は学生さんや、製紙業界関係の方も多くいる印象でした。

展示は大きく、9つのテーマに分かれ、それぞれ各1人のクリエイターが紙の可能性を広げるようなアイデアにより、作品を制作しています。

・素材:段ボール

梱包用資材として今や生活にかかせない段ボール。保護する,運ぶという機能だけを提供してきた無骨な紙が,ファインペーパーと出会うことでまなざしに変化をもたらし,新たな存在として生まれ変わる。

日用品で、どちらかといえば目立たない段ボールをかわいらしくした「ハレの日の段ボール」。かわいい!普通に使いたい。

・素材:布

似ているようで似ておらず,機能的な棲み分けがあるような無いような,布と紙。身体に近い布のように,紙を紡いでみる。編むこと・織ることで変化する密度を模索しながら,お互いが歩み寄ることで,どんなストーリーが生まれるのか。

布と紙との境目を曖昧にするような、素材感を生かした展示。

紙が糸になり、糸が紙になる。刺繍がきれい。

・素材:磁石

紙が動く。まるで意思を宿したかのように。
張り付く。離れる。まとまる。連なる。起き上がる。震える。
金属の性質を帯びることで,静的な紙に動的な機能が芽生え,未踏の可能性に向かって歩みを始める。

紙なのにぬるぬるぱたぱた動く!すごく観客の興味を引いていた展示のように思います。

・素材:和紙

風土によって形成された土は,その国の気候や気象条件,地形,地質などと合わせ,様々な歴史的事象,文化的背景を強く持った存在と言える。必然から経ち上がる風合いや色合いは,現代のヴィジョンを備え,装飾するための新たな紙へと進化する。

・素材:半透明の紙

粟つぶのような円の集積は,レーザーで緻密に切り抜かれることで,半透明紙は異なる透過性と質感を得ることになる。張りのある一枚の紙が,加工技術を経て,宇宙のメカニズムをも潜んでいるかのような,新たな様相が示される。

そしてお待ちかねの、おみやげコーナー。

竹尾のファインペーパーをちぎって持ち帰れます。正直、ちぎらずに持ち帰りたい…!でも気になった紙をちぎって袋につめていくのも楽しかったです。

どれもこれも気になりすぎて目移りします。既に何種類か紙の入っている袋を渡され、3種類まで好きな物を詰めていきます。

おなじみの紙から、これから出てくるニューフェイスまで。私は個人的にクロマティコが好きなのでうきうきとちぎってしまいました。

できあがった袋は自分だけのお土産に。ちょこっとだけこれを持って電車に乗るのは恥ずかしい思いもありましたが、それも含めて面白いものでした。

竹尾の見本帳本店は平日のみなのでなかなか行けませんが、銀座のitoyaなどにも入っていて気軽に紙を触れるので重宝しています。

もっとちぎりたかった!

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