見出し画像

なくなってほしくないものには、せっせと課金しないといけない。【Short letter】


決して鉄分が高いわけじゃないのですが、有料特急がとても好きです。


私は東京都の北西部に住んでおり、近場の出張の際には西武の特急ラビュー号、東武のTJライナー、JRなら湘南新宿ラインのグリーン車やあずさなんかに(もちろん自腹で!)乗るのを楽しみにしています。

冒頭の写真はラビュー号です。足元まで窓!

物知りさかまきさんに教えてもらったところによりますと、ラビューは車両愛称・TJライナーは列車種別・あずさは列車名なので、正確には並列ではないそうです。全然知らなかった!
タイトルの写真の電車は正確に言うと、西武特急ちちぶ号(愛称ラビュー)なのだそうです。さらに可愛いお名前でした。


たった10分早く到着するだけ、みたいな場所でもついつい有料特急に乗ってしまうのにはいくつか理由があります。



1. ちょっとだけ旅気分を味わえる


やっぱり、2列シートは旅気分を煽ります。くるっとできるタイプならなおさらで、同じ車両の旅行客らしき人たちが楽しそうにしているのを羨ましいなと思いつつ、雰囲気をおすそ分けしてもらいます。今はできないけど、仕事の帰り電車だったらプシュッとビールもまた良きかな。


ちょっと前に伊勢志摩に行ったときの近鉄特急。

画像1


ちょっとが3年前だと気づいてしまった。中年の1年は早い。


2. トイレと化粧台が付いているだけで正義


寝坊してもほら安心。でっかい鏡があるからメイクもばっちり。ただし、他に使いたい人がいないか常に注意しながらさささっとね。そもそも頑張れるだけ頑張っても3分くらいでメイク完了なのに、化粧台あるなしなんて気にしてたの?!とリアルな友人にはびっくりされそうですが、だとしてもあるほうがよいのです。

それよりトイレ。胃は強いけど腸が激弱民としては、常にトイレが確保されているだけで課金する価値があるのです。豆腐はやさしい悪魔だから賞味期限切れて、においかいで大丈夫そうでも、煮沸してもだめなときはだめですよ。私が保証します。お腹が弱いのに、チャレンジ精神が旺盛なのはどうしてだろう。正解は食い意地がはっているから。

南海のラピート。東京の幼児(電車好き)に自慢するために写真を撮った。

ラピート

東京の幼児(電車好き)にこの写真見せて、ラピート乗ったよと言うだけでマウント取れることが多いが、幼児期までが限界である。


3. 走るカフェで一息つく

仕事先に向かう朝だったら、駅で買ったパンとコーヒーを持って乗り込んで、朝ごはんをゆっくりと。車内販売でコーヒーを頼んだり、有料特急をカフェとして使うこともよくありました。

残念ながら、過去形。当たり前のようにそこにあったのに、なくなってしまったものもあります。

ここから有料記事になります。旅とサッカーを彩るweb雑誌OWL magazineは毎日更新、月額700円(税込)でお楽しみいただけます。西武池袋線・特急ラビュー号の特急料金は池袋ー西武秩父間で710円。南海線・特急ラピート号の特急料金はなんばー関西空港間のスーパーシートが730円。東海道新幹線の自由席なら東京ー新横浜間の870円。OWL magazineのほうがちょっとだけお求めやすくなっております。

ここから先は

1,610字 / 3画像
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?