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もしもスタジアムのある街に住むのなら Vol.3 海ときどき山、ところにより島(岡山)

こんにちは、屋下えまです。
思いつきで始めたこの連載も、じわじわと進んでようやく3回目を迎えました。雪が溶けて、サッカーの各リーグもすでに始まったり、学校では新年度ももうすぐ始まるこの時期、わたしは画面越しにサッカーをぼんやり眺めたり、不動産や土地の情報に鋭い視線を投げかけたりする穏やかな休日を過ごしています。

このシリーズでは、旅するより住みたい派の私が、旅することと暮らすことを行き来するようなエッセイをお届けしていきます。
具体的には、スタジアムのある全国のいろいろな「街」の話を少しずつ。私が住んだことのある街もでてくる予定ですが、旅をして住んでみたくなった街の話を中心に書いていくつもりです。その街ならではの素敵なおうちの話や、住みたい家の探し方、ライフスタイルと間取りみたいなことも書いてみたいなと思っています。

第3回で取り上げるのは岡山。
八王子、西が丘、甲府ときて、どんどん西に進んできました。

OWL magazineのまわりのみなさんのおかげで、着々とサッカーチームの名前やら、スタジアムの名前やらを覚えてしまい、行ったことないけどふらりと訪れてみたいサッカー由来の場所が沢山増えました。

岡山県にももちろん、ぱっと思い出せるだけでもいくつも!

まずはなによりファジアーノ岡山。
そして岡山湯郷ベル。
宇都宮徹壱さんのフットボール風土記で、一番心に残っている三菱水島FC


こちらの徹壱堂でサイン本が手に入ります 
環太平洋大学もあるし、吉備国際大学Charme岡山高梁も。それ以外にも、よく目にしたり耳にしたりするチームが他にもいくつかありそうです。

スタジアムにしても、シティライトスタジアム、津山、政田..... 私そこまでサッカー詳しい勢じゃないはずなんですけどね、完全に年増の耳年増です。耳年増の年増か。すたすたぐるぐる岡山版がでたら、またもう一段回ぐっと詳しくなるんでしょう。

岡山はトータルパッケージ県

岡山と聞いて思い浮かぶものもたくさんあります。たぶん白桃とか倉敷の景観とかジーンズとかそれぞれ人により色んなものを思い出すのではないでしょうか。晴れの国岡山は甲府と同じく日照時間が長く、美味しい果物が育つ地域です。もうそれだけで私にとっては充分住みたい気持ちになる場所です。

そして、なぜだかわからないのですが岡山の人の笑顔がすごく「強い」んです。ニカっと力強いニッコリを見せてくれる。

コロナ以前の出張のときなんか、たまに深夜ホテルを抜け出して一人でファミレスにお茶しに行ったりするんですが、深夜のファミレスという、めちゃくちゃ疲れていてもおかしくないはずの店員さんのニッコリが日本一強いなと、岡山に行くたびに思います。強い日差しみたいな、ついこっちも元気になっちゃうようなニッコリです。

私が思う岡山の住みたいポイントは、たぶん「トータルパッケージ」というやつではないかと思っています。フィギュアスケートの羽生結弦選手がよく呼ばれていますが、必要なもの全部充分揃ってるみたいな意味です。そういうところ、埼玉と近いかもしれません。ただし、埼玉には海はなく、かわりにしらこばと水上公園があります。

岡山には海あり、山あり、島あり。

そして美しい星空もある!いったことなくて、なぜかチャンスがなくって、20年くらい行きたい行きたいと思ってまだいけてないところ。井原市美星町の美星天文台!


そういえばちょっと前に、2億円あったらどこに行く?どこに住む?という記事を書きました。

そのときに、ミハティーさんからこんなコメントをいただいたきました。

どの辺だろうと思って地図を見たら、山陽線の庭瀬ってちょうど岡山ー倉敷の間くらいの街なんですね。

そのへん、そのへん。私もすごくいいと思ってたんですよ!!!

気合を入れなくても、気分に合わせて、どんなタイプの街にでも、山にも海にも出られる便利なエリアだなあって。さらに調べていくと庭瀬は水路が張り巡らされた水の街だったのです。これはさらに素敵!

ということで、庭瀬という地名をしっかりと覚えてしまったのでした。住宅情報の検索サイトで定期巡回する地名のリスト入りです。岡山に住むなら第一候補です。

岡山最初の思い出は、白石島と薄いポカリスウェット

これまでいろんなタイミングで岡山を訪れているのですが、岡山県に滞在した初めてのごつい記憶は、小学校4年生のときでした。そのときややまじめに競泳をやっていて、合宿で笠岡諸島の白石島に滞在して、プールと海で泳ぎまくっていたのを思い出します。塩素で傷んだやや金髪女子でした。プールサイドに置いてあるうすーいポカリのつまったタンクだけが練習中の私の支えでした。コックのついたでかいタンクに、粉と氷を入れて準備するやつ。細く長くずっとスポーツやってきた人生ですが、暑い夏のしんどい合宿中に飲む極めて薄いポカリの美味しさをしのぐものはそんなにないんじゃないかなと思っています。

笠岡市B&G海洋センター

すごく昔のことなので記憶があいまいですが、たぶんここ。温水じゃないからここ!練習終わってそのまま海に走っていったからたぶんここ!

サラッと書きましたが、合宿所があったのは笠岡諸島。島です。

家族旅行じゃなくて合宿です。親元離れていつも一緒のチームメイトとの旅行みたいなもんですよ。それも行き先は、電車に乗って、船に乗って、島に行くんですよ!島じゃない合宿には何回か行っていたけど、やっぱり船に乗っていくのは格別。そのときのドキドキした気持ちを今もほんのり覚えています。


岡山かと思っていたら、わりと香川な瀬戸内海の島々

瀬戸内は素敵な島の宝庫です。小豆島も直島も素敵。そうめんは小豆島の島の光推しです。

この木箱はおそらく業務用ですが、これのちいさいやつがいつも実家にありました。揖保乃糸も好きですが、島の光をみつけるとつい優先的に買ってしまうくらいに愛してる。

ここからは、有料公開にさせていただきます。
旅とサッカーを紡ぐWebマガジン・OWL magazineでは毎月700円(税込)で個性あふれる執筆陣による記事を毎日読むことができます。

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