日曜の夜

毎週土曜日に学校の晩課に参加するようになって1年半以上経ちました。忙しい一週間が終わり、聖堂でリラックスしながら「教会の祈り」を唱え、マニフィカートを歌い、個人的な誰かのためにお祈りをするひとときは、かけがえのない時間です。

もっと聖務日課に触れたいと思っていたある日、昔の聖務日課のアプリを見つけました。そこにはとても深い世界が広がっていました。それで昔の聖務日課をしている団体にお願いして、日曜の夜に晩課と終課に参加させてもらっています。

全部ラテン語の聖務日課は初めてだったので(学校の聖務日課は一部ラテン語)、数回様子を見させていただきました。みなさん私が通っている学校のことをよく知っていて、ミサでお見掛けしたことがある方もいました。でも学校に通っているなんて言わなければよかったと思うくらい、私が学校で学んだことは、真剣に祈る人の前では全く役に立たないことに気づき、打ちのめされました。

日曜の晩課では詩篇113を歌うのですが、Tonus Peregrinus(巡礼調)なので、一節の前半と後半の朗唱音が異なっています。詩篇の内容が「彷徨っている」のでこういう旋法らしい、というのは知識として知っていましたが、やはり実際の典礼で触れて、初めて見えてくるものがありました。そして、復活祭〜聖霊降臨の間は巡礼調ではないのです!この時期は彷徨ってないんだなあと、妙に納得してしまいました。

そして、今日初めて終課で先唱を担当しました。終課の半分以上は先唱者が唱え、歌います。Incipitから最後のアーメンまでずっとしゃべりっぱなしで、終わった後は汗びっしょりになりました。毎週どんなに準備しても全然足りず、しゃべるだけで精いっぱいでありますが、このような祈りの機会に感謝して、これからも続けてゆきたいと思います。