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働いたら負けだとか

「働いていない人の方が優遇されるなんて、働いたら負けってことかよ」

いや、あなたは働いているんでしょと思ってしまう。働いているということは収入がある。働いていない人にはない。だから働いていない人にはより多くのお金が支給されたり減税されたりするって合理的なはずだ。

「働いてないのに、俺より多くお金もらえるなんてズルいな」なんて気持ちは働いていない人の生活を30秒想像するだけでおかしなものだと気づくはずだ。

最近、自分の中にも自己中心的になってしまう心があるなと度々思う。他人の視点や状況を考えられず、自分が世界の中でどのあたりに存在するのか座標に示すことができず、ある時は自分が世界で一番不幸で、ある時は自分が世界で一番友だちと楽しく過ごしていることになる。そんな心のことだ。

自分の人生を他人の人生と適切に比べて、相対化して日々生きることは難しい。でもせめて自分が視野の狭い考え方をしてしまうことは肝に銘じて、たまに自分に喝を入れたい。自分が世界でいちばん不幸だなんてもう思わないでいよう。自分の今いる場所、持っているものをありがたく感じながら、日々を頑張りたい。

一個前の記事はふざけた内容だったけれど、今回の記事と繋がっている。ここに立つことすらできない人がいる、ここに立っているということはステージで見返す権利を持っている。

LIGHT HOUSEの感想(にも満たない吐き捨てたようなコメント)で「金持ちが自慢しているようにしか思えなかった」というものを見た。その時からそのコメントが頭を離れずにいる。

本編で若林さんは「じゃあ俺の20代過ごせんのか」と言っていた。LIGHT HOUSEに感化された人間なら、「こいつ分かってねえな、若林さんの20代過ごせんのかよ」とそのコメントに思わなければいけないのだけれど、どうしても”分かってしまう”のだ。

世間的に考えてみれば、NETFLIXで番組を組んでもらえるタレントの悩みは悩み自慢のように思えなくもない。恵まれた立場から出てくる悩みを話してそれでお金をもらっている。辛い立場で出てくる悩みは話せてもお金にはならず、話すことすらできない場合もある。

LIGHT HOUSEに文句はない。あの二人と製作陣は悩みをエンタメに昇華して、また多くの人を元気にしたわけだし。ただ、自分の人生に鑑みた時、苦悩はちゃんと相対化したいと思っただけだ。

悩みに正しいも間違っているも、優劣もないとは思っている。でも肌荒れの悩みを戦争で苦しむ人たちの悩みと同列にしたくない。悩みと真剣に向き合いつつも、被害者意識を募らせたくはない。

買いたい本を買うために使います!!