僕たちは対等であるはずがなかった。 一つ上の先輩に、密かに想いを抱く日々。意を決して突撃しそうものなら、僕はたちまち蜂の巣にでもされてしまう。 片や才色兼備、片や平凡以下の後輩モブ。許されるのは妄想ぐらいだ。 こういう場所をふたりで歩きたいと妄想しながら、僕はいろんな風景を写真で切り取っている。せっかくだからとSNS上に投稿していたら、たくさんの反応をもらえるようになっていた。 SNSでは、僕はヒーローだった。「こういうところ