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 よく私は人から「喜怒哀楽」のうち怒りと哀しみが欠落しているといわれる。最後に怒ったのはいつか?と訊かれても、あまり記憶にない。

 同様にあまり泣いたこともない。幼少期はピィピィと頻繁に泣いていた記憶があるが、最近はそういうことがメッキリ減った。しかしそんな私が不覚にも道端で涙したことがある。

 そのキッカケは、小柄な老婆との出会いであった。

 少し肌寒かった春の夕刻、後1時間もすれば日も沈むだろうといったところで、街全体はオレンジと

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