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――嵐。

隊列を率いる少女の姿をした影が、荒れ狂う嵐の中を放り出されたように漂っていた。『それ』の数は、少数。波に対する影の小ささもさることながら、人数の少なさが、一層状況の過酷さを物語る。

『それ』……『彼女たち』艦娘の隊列の先頭は険しい顔で海面をにらんでいた。少人数での任務中であった上にこの嵐では索敵も満足にできず、旗艦の肉眼観測だけが危険回避の唯一の手段だ。1時の方角、はるか彼方に渦潮と思われる海流の乱れが見えた。すぐさま進路をやや左方に移す

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