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「おじいちゃん、おはようございます」
「手、繋いでも良いですか?」

右目の視線の先にまわりこみ
右手に触れ 両手でそっと包み込む

18歳の夏 私は手を繋ぐためだけに
祖父のいる病院に通っていた

「ヒュー、ヒュー」
脳出血の後遺症で寝たきりになった祖父は
声をかけてもすぐ眠ってしまう

小さな寝息が響く病室は
深い海の中のようで
寝顔を見つめていると
言葉にならない後悔が溢れて

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