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【双極症とセルフケア】薬膳茶の楽しみ方② すぐ飲める!冬の薬膳茶

さまざまなハーブやスパイス、生薬をブレンドしてつくる薬膳茶も味わい深くてよいですが、日常的に飲みやすい薬膳茶もあります。

冬は特に体を冷やさないようにすることも、セルフケアとして大切です。ここでは、簡単につくれる冬におすすめの薬膳茶をご紹介します。


薬膳茶を活用して動きやすい状態になろう

冬の寒さや日照不足は体だけでなく、こころにも影響を及ぼします。双極症の人では冬にうつ状態になりやすい人も多いのではないでしょうか。ただでさえ体が冷えるこの季節は血行が滞ったり、体を動かすことがおっくうになったりします。

双極症と冬の冷え→動きやすくするには

私は冬にうつ状態になることが多く、運動量が減ることから筋肉量も減り、すっかり冷え性になってしまいました。冷え性では風邪になりやすくなったり、お腹の調子がよくなかったりなどの問題も起こり、いったん体調を崩すと抜け出せません。現在は、悪循環におちいる前に少しずつ体を動かすようにしていますが、最低限の運動量を維持することで重いうつ状態を防げるようになりました。

とはいってもうつに傾きがちな時期は、無理に動こうと頑張るのもしんどいです。特に寝起きや早朝は、寝ている間に体が冷えて固まっていることがあるため注意が必要です。そこで私は、いきなり動き出す前にあたたかいお茶でリラックスしながら血行をよくし、体を動きやすい状態にしています。

活動前のルーティンで心身のスイッチを入れる

お茶でなくてもよいのですが、活動を始める前のルーティンを決めておくと寝起きから覚醒状態にすんなり移行します。早朝の運動や瞑想、学習する習慣もつけやすくなるため、おすすめです。私はうつ状態になると寝起きのつらさがありますが、そういうときは、ぼーっとした頭で薬膳茶を淹れているうちに目が覚めてきます。

こころと体はつながっているため、アプローチしやすい部分から変えていき毎日の習慣にすることがポイントです。習慣になれば、よい状態が好循環していきます。自分が楽にできる、とても簡単なことから始めましょう。

体をあたためる薬膳茶のつくり方

簡単に薬膳茶をつくるポイントは、シンプルな材料にしぼることです。特にショウガとシナモンは体をあたためる効果が高く、かつ簡単に入手できるため重宝します。

ショウガとシナモンはパウダーを活用する

ショウガは加熱することで体をあたためる作用をもつ成分が増えます。漢方の生薬として使われているカンキョウは、蒸すなどして熱を加えたショウガを乾燥させたものです。

シナモンも血行を促進し体温を上げる効果があります。どちらもパウダータイプが市販されており、お茶に振りかけるだけでシンプルな薬膳茶ができるため、とても便利です。

温性の茶葉をえらぶ

また、茶葉をえらぶ際は温性のものにしましょう。発酵させた紅茶や、炒ってあるほうじ茶は体をあたためる作用があります。逆に緑茶などは清熱といって、体の熱を冷ます作用があるとされ、夏に向いている茶葉です。カフェインが気になる場合は、よもぎ茶(艾葉)なども温性で血行をよくするため活用できます。

好みでアレンジする

慣れてきたら、フェンネルやカルダモンなどのスパイスを加えてチャイ風にするのもおすすめです。私はお茶パックに茶葉やスパイスをすべて入れ、豆乳(牛乳でもよい)で煮出して甘味を加えて飲みます。おいしいです!甘味には黒糖を使うと体をあたためる作用がアップします。

まとめ

手軽につくれる薬膳茶は、冷えて活動しにくい冬のセルフケアに大活躍します。ショウガやシナモンを入れたあたたかいお茶を飲むと、体があたたまるだけでなく、リラクゼーション効果も大きいです。自分のためにお茶を淹れることは自分自身をあたため、いたわることでもあります。簡単な薬膳茶を日常生活に取りいれてみませんか。


参考書籍

  • 薬膳茶のすべて 基礎知識からレシピまで (辰巳洋、緑書房)

  • 女性のための薬膳レシピ(辰巳洋、緑書房)

  • 薬膳お菓子 季節と身体に寄り添うお菓子作り(辰巳洋、大村和子、緑書房)

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