ゴーヤの夏

前に、ご近所さんから野菜をいただく話を書いたのですが、

あの時は、トマト・ナス・きゅうりのお話でした。

ところが、昨日の夕ご飯時に、ご近所さんが私のところに来て、

「これ、食べる?」

…と、野菜を持ってきてくださいました。

何だろう?と思って覗いてみると、それは大きくて丸々した艶やかなゴーヤでした。

「あっ!ゴーヤだー!」

…と、思わず、子供みたいな素っ頓狂な声を上げてしまいました(汗)。

そうだった。すっかり忘れていたけど、トマト・ナス・キュウリの他に、ゴーヤも毎年いただいていたんだ~!思い出した~!

ということで、今年初のゴーヤ(初物)をいただきました。

今日は、豚肉と炒めてゴーヤチャンプルーにして食べようと思います。

ちなみに、この地域は高地で寒冷地なので、ゴーヤは馴染みが全くない野菜です。

ところが、今から随分前に「ちゅらさん」という朝ドラがあって、あれを見て、この地方の人たちは「ゴーヤ」という野菜を知りました。

その後、この地元では、家庭菜園でゴーヤを作る人が激増。

ところが収穫して食べてみると、この地域では口にしたことがない強烈な苦味に皆が驚いてしまい、あまりゴーヤは持てはやされなくなりました。

ゴーヤ人気急降下…です。

実は私も、その一人で(汗)、ドラマを見て「ゴーヤってどんな味なんだろう?」と興味津々でした。ワクワクしながら楽しみに調理して食べてみたところ、「何?これ!」と、あり得ない苦さにビックリしました。

その場で、「これ、私は無理…」とゴーヤをリタイヤ。

自家栽培のゴーヤをくれるという人がいても、丁寧にお断りしていました。

ところが、数年前に、今みたいな猛暑の夏が来て、いつもなら涼しいはずの夏なのに、都会並みに猛烈に暑くなりました。

その時、私は体が夏バテ気味になり、ゲッソリして食べ物が受け付けられなくなったのです。

その時、何故かゴーヤのあの苦味がふと思い出され、「ゴーヤなら食べられるかも…」と思いました。

「つわりの時に、いつもは食べないものが、無性に食べたくなる」ということがよくありますが、あれに似た感じで、「暑くてしんどい時、無性にゴーヤが食べたい」と思うようになったのです。

そこで早速、スーパーでゴーヤを買い求め、ゴーヤチャンプルーのレシピを探し、試しにゴーヤ料理を作ってみました。

そして食べてみたところ…

「うんまい!」

猛暑の中で食べるゴーヤがこんなにも美味しいなんて…。自分でもビックリでした。

この苦味、体が求めていたものでした。

ゴーヤを食べて、元気を回復した私は、それ以降、私はすっかりゴーヤにはまり、猛暑で体が疲れている時は、いつもゴーヤチャンプルーを作るようになりました。

ちょうどいいタイミングで、ご近所さんが新鮮なゴーヤを持ってきてくれるようになり(←そのお宅では、ゴーヤを作っているにも関わらず、「苦くて美味しくない!」と家族から不評で、持て余し気味だったようです)、せっせとゴーヤチャンプルーを作り続けました。

最初は「またゴーヤか!」と嫌がっていた夫も、私の料理の腕前が良いからか?(笑)、それとも諦めたのか…?今は何も言わなくなりました。

そして、最近では、夫も「うまい、うまい」と食べてくれるようになりました。

ところで、ゴーヤ料理についてですが、今までいろんなレシピを試してみましたが、私はやっぱりゴーヤチャンプルーが一番美味しくて好きです。

なので、もっぱらゴーヤチャンプルーばかり作っています。

作り方も、いろいろ試行錯誤を重ねていき、調べたり試したりして、美味しくなるコツをつかんでいきました。

いくつかご紹介すると、

①ゴーヤは切った後、塩で揉み、苦味を洗い流す。水気をよく切る。

②豆腐はしっかり水切りして、最初にこんがり焼いておく。

③味付けは、塩・コショウのほかに、鰹だし醤油を使うと美味しい。

④最後に鰹節を振り掛けておくことが必須。

ゴーヤは鰹節と相性が良いらしく、鰹節を使うことで、ゴーヤの苦味が旨味に変身するような気がします。

鰹節があると無いとでは、美味しさに大きな差が出てくるので、鰹節は絶対に外せません。

そして、ゴーヤチャンプルーの日は、ビールがお約束。

夫と二人で360mlの缶ビールを1缶、グラスに分けて飲みます。   

(晩酌には、これくらいの量が丁度良いです)

安い発泡酒の時もあるけど、少ししか飲まないので、贅沢なビールをチョイスすることもあります。

こんな感じで、猛暑の日々は、トマト・ナス・キュウリのほかにゴーヤも入れて、夏野菜オンパレードで夏を乗り切っています。

しかし…。「猛暑」がなければ、ゴーヤを美味しいと感じることは無かっただろうな~と思います。

猛暑に感謝ですね(笑)。

ちなみに、この地方で採れるゴーヤは、苦味が弱くてマイルド。ですので少しの塩もみでOKで、私たちにはとても食べやすように感じます。

時々、スーパーで九州産のゴーヤを買ってみることがありますが(お試しに)、南国のゴーヤは苦味が強いなぁ~と、(気のせいかもしれませんが)、そう感じます。

あの独特の苦さを味わうと、夏の暑さをしっかり乗り越えられるような気がします。

今年も、ご近所さんから、立派なゴーヤをいただき、いよいよ盛夏が訪れたことを実感したのでした。

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