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【写真日記】海の京都を訪ねて⑥舟屋の街・伊根町その2

伊根湾巡り遊覧船に乗った後、船乗り場の近くをざっくり散策した私たちは、もう少し伊根のまちを歩いてみることにしました。

《前回のおはなし》


道の駅「舟屋の里伊根」へ

天橋立から伊根町へ向かう途中、給油のためガソリンスタンドに寄ったのですが、その時、店員さんに伊根町の駐車場状況をお聞きしました。

店員さん曰く「伊根町内の舟屋の街並みがある地区は、道が細くて入り組んでいるいため、車で入ると大変だと思います。少し離れているけど、山の上に道の駅があるので、そこの駐車場に車を停めて、歩いて回った方がいいですよ。」とのことでした。

伊根町観光協会「道の駅・舟屋の里伊根」より

その話を思い出し、私たちは「道の駅・舟屋の里伊根」に向かうことにしました。

車に戻って、伊根湾めぐり遊覧船の駐車場を出発。山の方へ行き、山の中の車道を走って、道の駅に到着しました。

ここが道の駅・舟屋の里伊根。
伊根町は朝ドラ「ええにょぼ」(1993年)の舞台でした。

主人公は伊根町出身の神戸の医大生…という設定だったんですね。上のサイトの動画を見たら、震災前の神戸が登場していました。懐かしい~。

道の駅から下りたところに、国の重要伝統的建造物群保存地区があります。
道の駅の展望台から見える風景。
道の駅の売店で黒豆茶を購入しました。

さて、ここか舟屋の町並みへと向かいたいのですが、道が分からなかったので、売店の店員さんに聞くと「あそこに階段がありますよ」とのこと。
指さす方向へ行ってみると…。

なんとまぁ、メッチャ急な階段。
下りはいいけど、上りはかなりキツそう(汗)。まだまだ続きます。
なんとか麓(ふもと)に到着!

ここ、足腰が丈夫な人にしかお勧めできませんわ。
普段、散歩で鍛えている私たちでも、足がガクガクしました。

目の前は伊根湾

舟屋のまちなか散策①

町を歩いて気づいたことは、海と山の間にあるわずかな平地が伝統保続地区なんですね。道を挟んで海側と山側に家が並んでいます。

この雰囲気、高山の空町にちょっと似ているかも。

車一台が通れるほどの道幅。この様子を見て、車立ち入りNGの理由がよくわかりましたわ。

年季が入った古い家。二階の手摺が粋でカッコいい。
さっき歩いた道もそうでしたが、この辺りは、古い家をリノベーションして一棟貸しの宿にしているところが多いようです。
二階の窓ガラス。桟(さん)のデザインが素敵。
涼しげでお洒落な水場。
「泳げたいやきくん」みたいなクジラくん。

舟屋見学・幸洋丸

歩いていたら、舟屋を見学させてもらえる施設を見つけました。
ちょっと入ってみましょう。

細い路地の奥にあるのが、見学できる舟屋・幸洋丸さん。この立て看板がなければ、うっかり通り過ぎるところでした。


入館料を払って中に入ります。
おぉ!と思わず声がでました。正面に見える島は青島。島内には漁業の守り神である「蛭子神社」が祀られていて、普段は禁足地になっていて、祭礼の時のみ船で島に渡り蛭子神社に参拝するそうです。
建物内には、昔の漁師の服や道具、その他いろいろな資料が展示されてありました。
こんな感じで船を停泊させるのか。こうして見ると「舟屋」は船のガレージそのもの。
舟屋の裏に出てみました。こうして見ると、湾をぐるりと囲むように舟屋が建てられているのがわかります。
足元にバケツがあり、見るとウニがいました。
外から舟屋内を見るとこんな感じ。

建物の中に海があるので、塩気や湿気で家が傷みやすいんじゃないかなぁと思いました。ここで普通に暮らすのは大変そう。
やはり、舟屋は本来、船を停めておくための建物で、二階は倉庫や作業所として使い、人が住むところではなかったようです。あぁ~納得。

海とこれほど近い距離で暮らせるのは、この伊根湾が穏やかで静かな海だからなのでしょうね。

貴重なものを拝見させていただきました。ありがとうこざいました。

舟屋のまちなか散歩②

舟屋見学を終えた私たちは、また歩き始めました。

伊根漁港の水はエメラルドグリーン。
家のすぐ真裏が海…っていうの、実際に住んでみるとどんな感じなんだろう。
海が間近であると同時に、この道のすぐ左脇は急な山。海と山が隣り合わせです。
散策の途中、不思議なものを見つけました。前日の天橋立もそうでしたが、海の京都はクリエイティブな人が多いのかしら。
素敵なお宅だなぁ…と思ってよく見たら、一棟貸の宿でした。


ちょうどチェックアウト後の時間帯だったため、急いで清掃している家(宿)にたくさん会いました。
ディープなお食事処を発見!干しなまこ丼、ちょっと気になる…。
ポールの上に装着されていたゆるキャラ系の人形。何か意図があるのだろうか?
家と家の間からチラ見する海。

INE CAFEで一休み

歩き疲れたので、ここでちょっと休憩することにしました。

立ち寄ったのは、観光複合施設「舟屋日和」の中にあるカフェ・INE CAFE。

ここは、先にお会計を済ませたら、番号札を持って席について待つ…というスタイル。本当は海側の席に座りたかったのですが、空いていなかったので、私たちは内側の席につきました。

海側の席。今回は座れなくて残念。
クリームブリュレ&コーヒー
とっても美味しかったです💕

カフェを出て「伊根日和」内を歩いていたら、伊根祭に使われる祭礼船を見つけました。

船の保管場所になっているのですね。
神事に使われる船。そういえば、今年の夏に行った兵庫県赤穂市坂越町の大避神社でも、神事に使われた船を見ました。

今年は海の神様に呼ばれているようです。

伊根のマスコット「ふなやん」。かわいい✨


また階段を登る

さて、時間が押してきたので、伊根散策はここまで。
私たちは車を停めている道の駅に戻ることにしました。

ここが階段の登り口。
黙々と石段を登る夫氏が、まるで修行僧のように見えてしまう…。私は途中何度も休みを入れながら頑張って登り切りました。

いやはや、かなりハードでした。毎日この石段を上り下りしたら、足腰の筋力が相当鍛えられそうですね笑。

さて、道の駅に到着後、私たちはまた売店に寄ってお土産を購入しました。

そして、次の目的に向かって車を走らせました。

⑦につづく


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