サザエさんのような失敗

今日、いつも行くスーパーマーケットで、(今、思い出しても赤面してしまう・・・)恥ずかしい失敗をしてしまった。

人前でこんな失敗をするなんて、何年ぶりだろう・・・。

もう穴があったら入りたい気分。

だけど、以前の私なら、こんな大失敗を人前でやらかしたら、きっとしばらくの間、自分の心を固い甲羅に覆わせて、じっと病んでいたと思う・・・汗。

そして、一人で「バカバカバカバカバカバカバカバカバカ・・・」といじけて、自分で自分を地下深くに沈み込ませ、自分で自分をなじり続けていたと思う。

でも、今回の私は、顔から火が出そうになって、あまりの恥ずかしさに意識がフェードアウトしそうになったけど、グッとこらえて、なんとか精神的に持ちこたえ、踏ん張って対処したのだった。

スーパーの店員さんには大迷惑をおかけしちゃって恐縮しまくりだけど、でもその一方で、「人に迷惑をかけてしまったことを、そんなに怖がらなくてもいいよ~。人は迷惑をかけながら生きていくものなんだよ~。」と、優しくささやく『もう一人の自分』がいた。

失敗する=人に迷惑をかける

この「人に迷惑をかける」という部分が、長年の私のタブーだったんだなぁ・・・と今更ながら、ハッと気づいた。

迷惑をかけないように・・・と自分を押さえ込んで、枠からはみ出ないように気をつけながら生きてきた人生。

でもなぁ、私は幼い頃から「枠」に収まりきらなくて、いつも自分のどこかがはみ出ていた。はみでてしまうことを、大人達は「失敗」と言い、「恥をかかせるな」と叱り、二度と「失敗」しないように厳しく注意されたのだけど、あれって本当に「失敗」だったのだろうか?

いや、ただ不器用なだけ・・・だったと思う。個性が強くて、自分を上手に「枠」にはめられなくて、それで悪戦苦闘していただけなのだ。誰にも迷惑はかけていないし、本当の意味での「失敗」でもなかった。

でも、あの頃、世間体を気にする大人達から見たら、私は「失敗品」だったのかもしれない。そして、そんな私の不器用さを、大人達は勝手に「恥」だと感じていたのだろう。

今となっては「大きなお世話」だ!

もう、私は大人なのだから、不器用さからくる失敗は自己責任でなんとかすればいいだけのこと。恥だと感じて穴を掘って入る必要も無い。

もう一人の私が、またささやく。

迷惑かけてもいいんだよ~。

迷惑かけることも、大切な体験。

良いじゃん、迷惑~。

迷惑かけずに生きていくなんて、この娑婆では不可能なんだよ~。

ちゃんと謝ったんだし、お店の人も怒ってなかったし(むしろクスッと笑われた・・・?)、それでいいんじゃない。これでちゃんと完結させたんだから、もう忘れて良いんだよ~。

うん、迷惑だと思っているのは、私一人なのかもしれない。

恥ずかしいこと=迷惑をかける

ではなく、

○恥ずかしいこと=どおってことない体験の一つにすぎない

○失敗=その体験から「教訓」を見いだす=成長のアイテム

○迷惑をかける&かけられる=人と濃く深く絡み合っていくこと

・・・そう受け止めればいいのだ。

ということで、今日の失敗を、私はポジティブに受け止めようと思った。

そうそう、サザエさんだよ。

この失敗、まるでサザエさんだわ~。

陽気なサザエさん。サザエさんのような失敗。

すごく恥ずかしかったけど、「あの瞬間、サザエさんが私に憑依した」と思い、明るく受け止めて流していこう・・・と思った。

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