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【ポケモン】四天王モチーフ考①〜サスライガーとかナディアとかガンダムとか〜ゴヨウ・オーバ篇

♢ 四天王って、やっぱり、かっこいい!

ポケモンリーグの四天王……みなさん、好きですよね?

私は自他共に認める(?)四天王オタクで、「四天王」という言葉を聞くだけでワクワクしてしまう。2人でもなく3人でもなく、4人というバランスが良い。4人とも強く、それぞれに個性がある。4人並んでいるときのシルエットの違いをみるのは本当に楽しい。

たまに、「四天王って影が薄い」とか「どんな奴だったか覚えてない」とかいう声を聞くことがあるが、初期のゲームではジムリーダーは一回しか戦えないけどポケモンリーグには何度でも挑戦できたので、レベル上げのためにポケモンリーグには幾度となく通うことになる。だから、ジムリーダーより四天王の方が印象に残っている人も多いんじゃない?(そんなことない?)


そんな四天王だが、どうもモチーフとなったキャラクターが存在するようだ。

第一回目はシンオウリーグ四天王であるゴヨウとオーバのモチーフについての考察だ。
数年前、私がとあるアニメのキャラクターたちを見つけた時の話から始めよう。


♢ J9って知ってるかい?

「銀河旋風ブライガー」というアニメをご存知だろうか。
名前は聞いたことはある、という人も多いだろう。

ブライガーは1981年に放送していた国際映画社制作のロボットアニメだ。
遠い未来の銀河系を舞台に、J9というチームを組んだ主人公たちが悪と戦うストーリーだ。
「夜空の星の輝く影で ワルの笑いがこだまする」の口上から始まるオープニングはなんといっても有名で、アニメーター・金田伊功さんによる独特なOPアニメーションは、ブライガーファンだけでなく、多くのアニメファンの間で今も語種となっている。
(人によっては「本編は見なくていい」というほど…そんな…)


私がブライガーの曲の存在を知ったのはテレビのアニメソング特集だったと思う。
(そのときLIVEでたいらいさおさんが歌を披露されて、しかも柴田秀勝さんがスタジオまで来られて口上を披露してくださってました!!)

それからというもの、その有名なOPはネットで幾度となく繰り返して見てみたものだが、なんとなく本編を観るまでは至らなかった。さらに、「ブライガー」がJ9シリーズと呼ばれる三部作の第一作目であることも全く知らなかったのである。


♢ 「サスライガー」との出会い 〜シロナだけじゃなかったのかよ〜

しかし。運命の日は突然やってきた。
今からちょうど3年前、2021年3月末のとある日。私は久々に、何の気なしにYouTubeでブライガーのOPを見てみることにした。

やっぱりかっこいい。最初にキャラクターが登場するシーンは、特殊なコマの打ち方をしているらしいけど、なかなか見ててもわからないな…

などと思っているうちに、ブライガーのOPは見終わり、YouTubeは次のおすすめ映像を勝手に流してくれた。J9シリーズの二作目、「銀河烈風バクシンガー」のOPだった。バクシンガーのOPを見たのは初めてで、ブライガーとは絵柄が違うな、服装も違うしどんな話なんだろう…と思っているうちにこのOPも見終わった。


そして次に再生されたのが、J9シリーズ三作目の「銀河疾風サスライガー」のOPだった。
今までの2作品とは違う、軽やかで明るい曲調。銀河を走る鉄道が出てくるみたいだけど、銀河鉄道999の影響かな…

などと思いながら見ているうちに、気になることが出てきた。

髪の毛が青色で、青色の色付き眼鏡をかけているキャラが出てきた。
『この人、ポケモンのゴヨウさんに似てるな〜』
と思っていると、そうするとだんだん、その隣にいるオレンジ色のアフロ髪のキャラがオーバに見えてきた。
そしてその横の赤いハンチング帽の奴がダツラさん(ホウエン地方バトフロのファクトリーヘッド)に見えてきた…

……サラサラ金髪ロングの女の人がいるけど、これはシンオウリーグチャンピオン・シロナさんとは関係ないはずだ。だってシロナさんのモチーフはメーテルのはずだから。


そう、シンオウリーグチャンピオンのシロナは「銀河鉄道999」の登場人物、メーテルが原型となっているキャラクターだ。それはかなりの人が認知してると思う。だって見たらそっくりだもん。
しかし…シロナだけじゃなかったのだ。ポケモンには、他にも…他にも他作品のキャラをモチーフにしたキャラは、いたのだ…!!!

なんてこった!!サスライガーのキャラも見たらすぐわかるくらいそのままなのに…
もっとはやくサスライガーを見ていれば!!もっと早く気づけたのに!!

……私は嬉しくてしょうがなかった!
『どうしてオーバってアフロなんだろう?』
『どうしてゴヨウさんのメガネは色付きなんだろう?』
こんな疑問をずっとかかえていた、でもキャラクターデザインに理由なんてないんだから、こんなこと考えてもしょうがないと思っていた。
でも、理由はあったんだ…!!



♢ オーバ&ゴヨウのモチーフは、ロック&ブルース

というわけで、シンオウ四天王のうち2人はサスライガーのキャラがモチーフになっていて、オーバは「ロック」、ゴヨウは「ブルース」がモデルになっているというのが私の考えである。

ロックとブルースは、メインキャラ4人の中の2人で、ダブル主人公みたいな位置付けのキャラクターだ。せっかくなので簡単にキャラ紹介。
(キャラ紹介は私の主観によります。間違ってる箇所があったらごめんなさい🙏)

ロック (ロック・アンロック)
「抜きうちロック」の異名を持つ。ガンマニアらしいが、「宇宙服がオシャレ」とかで喜べるノリの良さがある。オレンジの巻毛(アフロ?)に青い瞳を持つ。服装はグレー系のジャケットに白のパンツ、黒のシャツに赤ネクタイ。割とスカした風だが熱いハートを秘めている。ひょんなことからブルースに協力し、太陽系一周の旅の仲間に。

ブルース (ブルース・カール・バーンステイン)
頭脳明晰で、「I•C•ブルース」の異名を持つ。貴族(大富豪?)の出身。現在は凄腕ギャンブラーとして生活している。青い髪に色付きレンズの眼鏡が特徴。服装はベージュ系のスーツに白いスカーフ。いつも冷静で穏やか。音楽を愛する心優しい青年。

ちなみにダツラさんと、サスライガーの赤ハンチング帽キャラ「ビート」の関係だが、私はパッと見似ていると思ったんだけど、ダツラさんは四天王ではないしそもそも別地方だし、やっぱり関係ないかな…。
私の気のせいかな?みなさんはどう思われますでしょうか。


そしてキクノさんとリョウの元ネタ的なキャラもいないかなと思って探してみたけど、サスライガーにはいなさそうでした…。残念。あんまり他作品からたくさんパクるとバレちゃうもんね。



♢ なぜポケモンは、サスライガー的なキャラを採用したのか

ポケモンが、銀河疾風サスライガーのキャラを四天王のモチーフとして使った理由。
それはもちろん、ダイヤモンド・パール・プラチナの主要テーマが「宇宙」「銀河」だからだろう。
サスライガーはタイトルにもついているとおり、銀河系を舞台にした作品だ。
銀河鉄道999のメーテルしかり、「銀河」に関係のある作品からキャラクターイメージを借りることで、私たちの深層心理に働きかけ、銀河っぽさを演出していたのではないだろうか?

……
でも1983年にお子様だったサスライガー世代とダイパポケモン世代は全く噛み合ってないよね。サスライガーの知名度もメーテルほどではないし、お子様の深層心理に働きかけるのはもちろん不可能…。つまり…スタッフたちが好きなアニメ使って遊んでるだけってこと??



♢ もっと早く見ればよかったよJ9

元ネタがわかった以上、シンオウ四天王ファンとして見ないわけにいかない。dアニメストア民の私は、さっそくサスライガーを見始めた。

…面白い。

完全に私の好みの作品でした!!

強く頼もしい主人公たち。ノリがよくて、彼らの掛け合いを観ているとすごくハッピーな気持ちになれる。辛い話もあるけど全体的に明るい雰囲気の作品である。各回の終わりにはホロリと泣けたりすることも…。演出もこだわりがあって素晴らしいと思う。曲も久石譲だし。

20話くらいまで見て、決めた。
これは…せっかくなのでブライガーから見よう。

というわけで今は絶賛ブライガーを視聴中です!見終わったらバクシンガー、サスライガーと見る予定。

イェイイェイ!
めちゃまくってるゥ!!

(あれ?あれから3年もたったのに、まだブライガー見終わってないのか。早く見終わろう…)



♢ 素朴な疑問

ところで、世の中の人はこのことに気づいてないのだろうか…?
ネットで「ポケモン サスライガー」で検索したりしてみても全然ヒットしないよ。
シャイな四天王ファンやサスライガーファンたちは、気づいてもわざわざネットに書き込まないのかもね。


…はい。これにて四天王モチーフ考①シンオウ四天王篇は終わりです。

次回は、また思いがけないきっかけでカロス四天王のモチーフを発見したときの話をお届けします!

チャオ!


ぜひ見てもらいたいので、J9シリーズのOPを置いておきます✨


★一作目。ブライガーのOP

★新撰組がモチーフ。バクシンガーのOP

★問題のサスライガーのOP!

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