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破天荒な旅

過去の旅のなかで、とりわけナンバーワン破天荒だったのが
2015年の、3ヶ国3泊4日の旅だと思う。

もとはといえば、チェコに行きたいというところから始まった。

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日本からチェコまで直航便がないため、パリ経由にして、プラハ2泊とパリ1泊というプランを打ち出した。
これだけでもかなりタイトな旅なのだが、
以前スイス行きの機内で知り合ったドイツ在住のスベンから、ヨーロッパに来るなら会わないか?という誘いがあった。
バウハウスで有名なデッサウを案内してくれるというのだ。

チェコとドイツ、、、たしかに隣国だけども、東京と山梨みたいなノリで言われましても、、、と躊躇したのもつかの間、わたしはプラハからデッサウ日帰りプランを決行することになる。

1日目はプラハを観光。お城とか有名どころを巡りつつ、チェコといえばビール。昼からビールを堪能し、夜はホテルの近くのホスポダ(居酒屋)でやはりビール。日本では一人で居酒屋に入ったことがないのに、堂々とおひとり様で入る。

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メニュー読めないからてきとうに頼んだ。うまい。追加オーダーしようと店員のお姉さんに手を振ったら、笑顔で振りかえされた。ちゃうねん笑

翌朝は4時半起床。
トラムに乗り、プラハ駅へ。外は暗くて寒い。

デッサウ日帰りプランを決行するときがきた!

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6時半発の電車に乗る。プラハの駅構内、不思議な内装。

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2回乗り換え、12時デッサウ着。
待ち合わせていたスベンと、まずは有名なバウハウス デッサウ校舎を見学。

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校内のガイドツアーや、そのまわりにあるマイスターハウスも見る。中にも入れるのでたのしい。最後は車でコナーハウスというレストラン。

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ここでタイムリミット。滞在時間は4時間。プラハに戻るべく、16時発の電車に乗り込む。スベンともお別れ。ダンケ。

発車後20分ほどで、牧草地帯みたいな場所で電車は止まった。そこからいっこうに動かない。
もしかして、テロ?と頭をよぎる。

アナウンスがドイツ語でしか流れず、理由がなぞ。
となりのおじさんに思いきりドイツ語で話しかけられるも、
「え?なんて?」て顔したら、大きい声でゆっくり話し始めた、、。ちがうの!滑舌の問題じゃなくて、言葉がわからないの!笑

結果、なぞのまま2時間近く遅れる。ドレスデンで乗り継ぐ予定の電車に確実に乗れない。やばい。

しかもドレスデンのノウシュタッド止まりに変更。中央駅まであと少しなのにまた止まってるな〜と座ってたら、親切なお姉さんが「あなた、英語わかる?ここで終点なのよ。中央駅にはいかないの、なぜならアクシデントで遅れたから」

それきいて生まれてはじめて、「オーマイガ」とナチュラルにつぶやいてしまう笑

なんとなく人の流れについて行き、ドレスデン中央駅までは来れたものの、すでに20時半。
盛大に乗り過ごしたこの切符はどうすんねん?と思い、駅員さんにきくと、時刻のところを二重線で書き直された。それだけ?座席は??

21時07分発、プラハ方面はこれが最終みたいだ。ほんとなら19時台の電車に乗って、今ごろホスポダで飲んでたんだ、、

ホームに入ってきた電車を見てびっくり。なんと寝台車。それもブタペスト行き。座席がならぶ車両が一両だけあった。そこに乗り込む。空いてるところに座るしかない。どんどん人が乗ってくる。そこ、わたしの席!て言われたらどうしようドキドキ。。

緊張感のなか発車がさらに30分遅れる。21時半すぎた、、、

プラハ中央駅に着いたのは23時半すぎ。
タクシーつかまえようとするも、見当たらず、とにかく足早にトラム乗り場にいくと、ちょうど9番が来た!助かったー!
(朝、ホテルから駅まで9番のトラムに乗った記憶だけあった)

しかしホテル最寄りの駅名がわからない(綴りが読めない)。
車窓も真っ暗でどこだかわからない。
なんとなく見たことあるかも、とカンで降りた。
ここはどこなんだー!暗いぞー!と見渡すと、、、

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前の日に行った、ホスポダの看板が目に飛び込んできた!(↑右側だけ電飾ついてる特徴的な看板。写真は前日に撮ったので、実際は真っ暗だったけど、この光だけ見えた)
ここの角を曲がったらホテルだ!!

そしてついに、無事にホテルに帰還。
時刻は0時をまわる、、、。

プラハのトラムは0時台まで走っていたし、24時間フロントがあいてるホテルだったからなんとかなった。もし、トラムの番号を覚えてなかったら、このホスポダに行ってなかったら、、、考えるといまもゾッとする。


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翌朝、プラハをたち、パリへ。

パリ行きの飛行機も遅れたけど、昨日のハプニングに比べたらなんてことはない。

2泊したのにほぼ1日しか滞在してないプラハよさようなら、、!

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パリは前に道に迷ってたどり着けなかったマレのピカソ美術館とか、ケ・ブランリとか見る。夜はルーブルのレストラン。パリだいすき。

こうして、3泊4日3ヶ国の旅、デッサウ行かなきゃこんなことになってなかった破天荒な旅は、幕を閉じた。いまも強烈なインパクトとして刻まれているのは言うまでもない。


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