画像1 旅にでると、自分が消えてゆくような錯覚がある。 自分のすべてを喪失させる旅。 身体の中身がなくなっていくような安らかな感覚。
画像2 suppaさんの歌に「面影はあるけれど前とは違う姿」という言葉があって、 このフレーズを聴くたびにわたしは旅先の自分を思い浮かべる。
画像3 絵を描く、ということは、わたしを消す、という行為でもある。 強烈な「今」と鮮明な「過去」との「時差」のような歪みを伴いながら、 自分が何時代のどこにいるかすら消失させる。 旅することと絵を描くことはかぎりなく同義なのかもしれない。

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