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手を放そう、立ち上がろう

つかまり立ちができるようになった乳児は、ねんねばかりだった頃から一気に視界が開けて、とても嬉しそう。
一日に何回も何回も立ち上がってみては、尻もちをついて笑っています。
手頃な棚やテーブルなどに手を付き、ぐっと身体を起こす姿は、人類の大きな一歩という感じで感動的です。

ところが、気に入ったおもちゃなどを握りしめ、握りしめたまま立ち上がろうとするから、おしりをぴょこぴょこさせて苦戦していることがあります。

放せばいいんだよ、おもちゃを手放せばいいのだよ。
そうは言っても赤ちゃんに伝わりません。
握りしめた両手に上手く力が入らなくて、バランスを崩しているのがもどかしい。

あ、おでこぶつけた。
泣いたー。
よしよし、痛かったよねえ。

と、こんなシーンを新年早々目撃したのでした。
それは、なんとなく考えさせられる光景でした。

大切なものをいっぱい蓄えているのは嬉しいことだけど、いざ立ち上がろうというときにはそれらを一回手放すことも必要です。
両手がふさがった状態で無理をすると、ケガにもつながります。
わかっているのに、つい、欲張ってしまう。
ここ最近の自分のようでした。

今日は立春。
寒いけれど、暦の上では春になります。
なかなかnoteが更新できずにいますが、過ぎていく日々の小さな出来事を、なるべく文字で拾い上げていきたいと思います。

ことしもよろしくお願いいたします!










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