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【森見登美彦シリーズ】くすっと笑える小説3選!

何度もページをめくった森見登美彦さんの作品。コトバの使い方やちょっぴり変わった日本語にほっこりすること間違いなしです。

あらすじと感想を書いてみましたが、感想なんて感想ではありません。好きな言葉を並べただけです。

1.夜は短し歩けよ乙女

中村佑介さんの描くイラストがステキ

「黒髪の乙女」にひそかに思いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する"偶然の出会い"にも「奇遇ですねえ!」というばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!

「夜は短し歩けよ乙女」裏表紙より拝借

▶あらすじ


おだやかな京都のまちを、先輩や黒髪の乙女、樋口さん、羽貫さんたちがせわしなく歩き回るお話。

先輩が黒髪の乙女を追いかけるのですが、なかなかうまくいきません。

一方、黒髪の乙女は、先輩の想いに気づくことなく、夜の先斗町をふわふわした気分で楽しんでいました。

果たして先輩の恋は実るのか!そんなお話です。

▶感想


読み進めていけばいくほど、森見登美彦さんの世界観にどっぷりはまってしまいます。
作中ででてくるコトバになんども心を鷲づかみにされました(笑)

"コンニャクにおともだちパンチ!"

"バイオレンス またバイオレンス"

"偽電気ブラン"、"詭弁踊り"などなんだかよくわからないコトバに、にんまりしてしまいます。読めばわかるこのコトバたちの意味。是非読破あれ。


2.四畳半神話大系

こちらも中村佑介さんのイラスト

私はさえない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのことぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷い込んだ4つの平行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。

「四畳半神話大系」裏表紙より拝借

▶あらすじ

4編構成の本書。特に最終話の「八十日間四畳半一周」は、文字通り、さえない大学生の私が四畳半を一周する話。

現実世界に戻ってこれるか否か。

▶感想


なかなか四畳半から抜け出せない私の毎日に笑えます。

毎日の様子が細かくかいてあるので、自分自身も本当に八十日間過ごした気分になり、疲れました…(笑)

他の章でも、森見登美彦さんらしいコトバがたくさん出てきて、胸がキュンとなったので、いくつかご紹介。

"モチグマン"、"むにゅっとしてました。"

"秘密機関<福猫飯店>"、"猫ラーメン"

"魚肉ハンバーグとカステラ" 気になる方ご一読をオススメします。


3.宵山万華鏡

本書に出てくるものが濃縮された表紙

一風変わった友人と祇園祭に出かけた「俺」は"宵山法度違反"を犯し、強屈な男たちに捕らわれてしまう。次々と現れる異形の者たちが崇める「宵山様」とは?(「宵山金魚」)
目が覚めると、また宵山の朝。男はこの繰り返しから抜け出せるのか?(「宵山迷路」)
祇園祭宵山の一日を舞台に不思議な事件が交錯する。幻想と現実が入り乱れる森見ワールドの真骨頂、万華鏡のように多彩な連作短編集。

「宵山万華鏡」裏表紙より拝借

▶あらすじ

1章目の「宵山姉妹」は、お祭りの人ごみの中、女の子が宵山様に連れていかれそうになる少し怖い話。

「宵山迷宮」もまた不気味な話で、宵山の1日を何度も繰り返してしまいます。

6編構成なのですが、全てつながっています。

▶感想

夏にぴったりの作品。最初の章の「宵山姉妹」なんて、子供ならではの好奇心と恐怖心がリアルでかなり怖かったです。

笑える章もあり、恐怖する章もあり、読み応え抜群です。

全てが繋がっているのにワクワクが止まりませんでした。

上記2作品とはまた違う面白さで良かったです。


みなさまも森見ワールドに足を踏み入れてみては?


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