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1人でも多くの人がVISIONARY WORKをして生きる世界をつくる。”鵜川 洋明”さん

人生のミッションは、1人でも多くの人が “VISIONARY WORK = 夢と重なる仕事“ をしている世界をつくること。信条は、働き方を考えることは生き方を考えること。人生は樂しむ学ぶ喜ばすの連続。樂学喜(らくがき)を描くように自分らしく自由に。

プロフィール
出身地:神奈川県 伊勢原市
経歴:96年立教大学卒
96年~2013年まで株式会社ファンケルにて店舗事業統括マネージャー、銀座ファンケルスクエア館長など歴任。主に新規事業や新業態構築、約1,500名からなる店舗スタッフ向け人事教育プログラム構築などを行う。
ファンケル在職中にもともと興味関心の強かった、個人キャリアデザインや組織ブランディングを本格的に学び、2011年CDA、2012年にワークショップデザイナー資格を取得。これまでワークショップやキャリアセッション、などを延べ5,000人近くに実施。
2013年同社を退社し、ミラクカンパニー株式会社設立。情報編集やマーケティング・コーチング等の手法を融合し再編集した独自のビジョンメイキングやキャリアデザインノウハウ“VISIONARY WORK DESIGN”を確立。個人及び法人向けに、キャリアデザイン、ブランディング、チームビルディング、リーダーシップ、ビジョン構築等のテーマで、個別コーチングやワークショップ型研修、事業構築コンサルティングなどを提供。
座右の銘:「みかたが未来をかえる! のぞむ世界は自分の中に!」

── どんな夢やビジョンを描いていますか?

VISIONARY WORK(ビジョナリーワーク)をキーワードに、1人でも多くの人が、自分の魅力に気づき、自分らしさに気づき、常に楽しみ美しく輝いている。そして自分の未来も世の中も面白くしていく、そんな人や組織をたくさん増やしていくこと。

VISIONARY WORKとは働き方のコンセプトのようなもので、第一に与えられたことではなく、自分の内側から湧いてくるものを体現することを大事にするというスタンスがあります。

でも、それだけだと「頑張ってね!」とは言われるけど「一緒にやろう!」とはならない。その時に、世の中がもっとこんな風に良くなっていくといいね、こんな人がこんな風にハッピーになっているね、と何かが良くなっている誰かが幸せになっている、このイメージが自分のやることを通じて実現できていくこと。この内と外のつながりを感じながら、生きたり働いたりができる状態のことをVISIONARY WORKと言っています。

その状態であれば、やりがいや生きがい、働きがいなどがすごく湧いてくると思うんですね。それってまさにエネルギーなので、自分や周りの人を元気にするということですし、そういう人が増えたら組織も元気になって、世の中を元気にしていくことにもつながっていくと思うんです。

例えば、VISIONARY WORKの考えを持った企業であれば、トップに近い人たちの年頭の挨拶は、「今年は売上いくらで利益はいくらです。」という話の前に「自分たちがそれをやることによって、世の中がこうなって、こんなことが生まれていって…」ということを話し、最後に「なので今年の売り上げは、このくらいかもね」と本来の目的に目覚めているイメージなんです。

売上や利益って、本来は手段とか結果でしかない。多くの企業では、それが目的化されているのが当たり前になっていて、誰も疑わないことは比較的まだ多いように感じています。

VISIONARY WORKに目覚めた会社は“本来の使命”に戻っていて、それは未来志向だし、1人ひとりが本当にこれをしたいんだっていう意味を感じながら仕事をしていたり事業を展開している状態なんです。だからそんな感覚で生きられる人を増やしたいというのが僕の思いですね。

── その夢の目標計画はありますか?

いわゆる数値目標のようなものは今はあえて明確にはつくってないんです。だけどビジョンはすごく描いています。あきらめない限りビジョンは死なないんですよ、絶対。

目標というのは、設定期間で達成できたのかできなかったのかです。ですがビジョンは、あきらめない限りずっと生き続けるものだと思って、いつまでにどこまでいこうという線を引きたくないんです。だから、親ビジョンと子ビジョンという形で夢を描いていっています。

親ビジョンは、1人でも多くの人がVISIONARY WORKの世界をつくること。

子ビジョンは、その親ビジョンを実現するためのもので3つあります。1.場をつくる、2.ビジョンを応援する小さな出版社をつくる、3.人生が変わるカフェをつくることです。

1つ目は、VISIONARY WORKという場を展開していくにあたり、生きるきっかけをつくる人たちがたくさん生まれるようなワークショップやイベントなどの場をつくること。

2つ目は、ビジョンを応援する小さな出版社をつくること。自分のビジョンを実現していくことを一冊の本にしたり、自分のビジョンを描くきっかけになるような本だけを集めて出版する、そういう小さな出版社をやってみたいですね。

3つ目は、人生が変わるカフェをつくること。そのカフェは、もう名前が決まっていて「人と本と旅」です。人生が変わるきっかけになるものって突き詰めていくと、人か本か旅との出会いだと思っているからです。

── 夢(ビジョン)を持ったきっかけとそこにはどんな発見がありましたか?

「何のためにこれをやっているんだろう?」「人生ずっとこのままこの先も続いていくのかな?」とすごく思った時期からの発見。

前職はサラリーマンで、17年くらいを過ごしていました。その時の自分を振り返ると、とにかく人の期待に応えること、優れている人間に思われたい、できるヤツだと思われたい、一目置かれたい評価されたい、そこがすごく強くて、それらを第一優先にするので自分がこうしたいああしたいというのは、そんなにしていなかったんですね。

会社でも、最初は言われたことに応えていくことによって、新しいことを身に付けていくので、そういう意味では楽しい。でも同時に自分がこれをしたい!ということを出すことが出来ない自分もいました。その時、何を優先していたかというと、こうして欲しいと言われていることを極力優先し、反発しない程度に自分の意見を重ねていました。そうするとだんだん自分が大事にしていること、大事にしたいと思っていることをしていない感覚とか、それを横に置いて麻痺させている感じになってきたんです。

だけどやっていくうちに、だんだん見えてくるんです。本当はこっちの方がいいんじゃないか?とも思うようになります。

自分のやりたいことは横に置いて、人に求められていることに、こんなに応えようとしているのに結果が出なければ自分せいなのかと。そもそも言っているオーダーが間違っているからじゃないのかと、自分で勝手に逆切れをしているみたいになったりもしていました。でもそんなことは言えないんですよね、そのオーダーを受けたのは自分ですから。

そうなるとそこに対して「誰もわかってくれない」という孤独感や、それでも頑張らなくてはいけない疲労感だとか、そういう理不尽感、孤独感、疲労感も積もっていきます。それが続けばうつ状態になっていくんですね。例えば、会社に行きたくないだとかです。

本当に景色が灰色に見えるみたいな感覚の時期もありました。これは本当にまずいって思ったので、じゃあ「自分は何をしたかったんだっけ?」「自分は仕事を通じて、これができたら本望だと言えることは何だったんだろう?」ということを改めて考え始めたことが、1つのきっかけだったかな。

── その発見の背景には何かありましたか?

観方が変わればいろんなものが変わる、観方が世界をつくっているという感覚をあらためて実感。

「なんでこういうことをやっているんだろう?」「なんで続けているんだろう?」「なんで自分ばっかりこういう状態なんだろう?」っていう感覚で起きている出来事を現象で捉えていたのが、「あ、なんかこれって、もしかしたらこことつながるじゃん!」「これ、大変かもしれないけど、やったら相当伸びるよね!」とか、「この力が伸びたらこのチャンスがあるかもな!」と、同じ出来事に対しての捉え方が変わっていったんですね。

例えばコップの水が半分入っていたとして、半分である事実は受け止めつつ、「ああ、半分しかない、どうしよう」と見るか、「もう半分入る余地があるな。さてどうやって満たそうか」と見るかによって変わってくるという違いです。

自分が本当にこれをやりたいんだって見えた瞬間、環境が全く変わっているわけではないのに、違う世界を生きているように感じた。観方が変わるっていうのは、すごく大きいかなって思ってますね。だから、一番インパクトになることは何ですか?と突き詰めていけば、それは観方が変わることなんです。自然とそうだなって思えたのは、発見したことですかね。

── 最後に読者に伝えたいメッセージ

私とあなたの違いはほとんどない。
ただあるとしたら、
あなたがやると決めていないことを
私がやると決めたということだけだ。

人の能力だとか機会だとかの違いはほとんどなくて、違いがあるとしたら「やると決めているのか決めていないのか」の違いだなと思います。昨年の年末にそんなフレーズが頭に浮かんだので、このインタビューの話につながるのかなと思いお伝えしました。

記者:素敵なメッセージですね!本日は貴重なお時間ありがとうございました。

鵜川 洋明さんの詳細情報はこちら

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編集後記
インタビューを担当した三笠です。イベント中にその内容をグラフィックレコーディングで整理されていたのをお見かけし、やり取りの優しさを感じながら素晴らしいなと思い、そのつながりでVISIONARY WORK DESIGNプログラムの個人セッションも個人的に受けてみました。自分が何を感じて生きているのか、その宝箱には何が入っているのかを自分とみんな(周りや地球環境など)と夢をつなぐ作業です。その作業場であるGarageと名前の付いた事務所は、まるで秘密基地。ハウルの城の中にいるかのような所。心の中の私のイメージは、移動できるGarageで、その扉を開ければ、目の前に出会いが溢れ出してくる、そんなことを思わせてくれるような遊び心溢れる空間でした。Garageには人生のきっかけである、人と本と旅に基づいて集められたグッズが置いてありました。鵜川さんの人柄をも表しているような感じがしました。様々なイベントも開催されているとのこと、素敵な出会いを求めて立ち寄りたくなる場所でした。

インタビュー担当 三笠 惠美、山下 恵未、目黒秀綺
Interviewer Emi Mikasa, Emi Yamashita, Hideki Meguro
Photo by Hideki Meguro

この記事は、リライズ・ニュースマガジン “美しい時代を創る人達” にも掲載されています。


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