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生涯スポーツとして「eスポーツ」を選択できる日。

地方創生の一環として「eスポーツ」というワードが、しばしば使われるようになりました。流行り言葉をとりあえず使っとけみたいなこの「雑な」感じが、個人的にすごく好きです。

日本の人口減少は止まりません。地方創生が「人集めとお金集め」のためであるなら「eスポーツ」はどの施策よりも、コストを抑えて目的を達成できるかもしれません。

そう思ったのは、20代の単身者との会話でした。
「eスポーツ」に必要なものってなに?
返ってきた答えから、概算 20万円 のお見積りが出来上がりました。

・ゲーム用のモニタ(できれば240Hzの24.5型)
・ゲーム用のチェア(できれば7万円くらいの)
・今回はPS4で(44,980円+税)
・安定したインターネット回線
・お菓子

続けて彼は「彼女に邪魔をされない環境が必要かも……」とも言っていました(笑)

最少1人からプレイできる「eスポーツ」も楽しいけれど、2人になると将棋や囲碁のような感想戦という楽しみも増えます。

もっと人が増えればイベントとして、観戦や応援する楽しみもできます。いずれにしても少額の投資でスタートすることができます。

地方創生に「eスポーツ」が活用された例として、

岡山県は、2007年にビックカメラの出店をきっかけに、若手商店主による青年部が復活し「eスポーツ」のイベントが開催されました。それが地元テレビや新聞に取り上げられた結果、商店街に普段来ることがない若者やファミリー層の誘致に成功しています。

また大分県では、最初4人だった「eスポーツ」イベントから、昨年プロチームが誕生しました。東京でのゲームイベントで、別府市の観光パンフレットを配ったり、協賛企業の商品を販売して県をPRしたりと「eスポーツツーリズム」を確立しています。

「eスポーツ」について調べていると、筧 誠一郎(@miximouse)さんという人物とその著書にたどり着きました。

著書の中で大好きな部分があります。

シニアの方々や会社単位、大学、高校、中学、小学校に eスポーツができて、高いレベルで競ったり、あるいはワイワイと楽しんだりしながら eスポーツを行う姿が全国に広がり、一般化していくと良いと思っています。

地方創生は補助金が付きやすい分、派手な一過性のイベントも多くてそれはそれで魅力的です。

でも、もし自分の地元で「eスポーツ」を立ち上げるなら、

小さなイベントでいいから、赤字にならない程度に定期開催できて、集まる場所がリアルにもネット上にもあって、C1内回り(湾岸ミッドナイト)をエレガントに攻めるおばあちゃんをみんなで応援できるような空間を作りたい。

そして、創生してもしなくても、いつか消えていくであろう私の住む町で最後の最後まで人生を楽しむために、生涯スポーツとして「eスポーツ」を選択したいと思います。

ブログ筆者:森下 えみ
編集者:高橋 大希ち

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