ウィキペディアの定義。すなわち、ごく一般的な、地理学上の定義として。
注) 砂漠と沙漠とはじつは違うので、「沙」とは読んで字のごとく「水が少ない」ってことだ。必ずしも「砂」だらけとは限らない。中央アジアの乾燥した草原地帯などは「沙漠」である。
ここからさらに、文学的/哲学的に発展して、「砂漠」はさまざまな意味を帯びていく。どうもヨーロッパ圏の文学者やら思想家たちは、砂漠に心惹かれるようだ。この感覚はあるいは湿潤な風土に暮らす日本人にはわかりづらいかもしれない。
モーリス・ブランショ(Maurice Blanchot 1907年~ 2003年)
☆☆☆☆☆☆☆
ジャン・ボードリヤール(Jean Baudrillard 1929年~2007年)
☆☆☆☆☆☆☆
エドモン・ジャベス(Edmond Jabès 1912年~1991年)
参考画像。80年代バブル(の発生と終焉)を予見したサントリーのCM。「ランボー、あんな男、ちょっといない。」
このCMに触発されてぼくが高校の時に書いた詩。
旅芸人の記録
彼ら四人 うち揃い
聖と賤のあわいを歩むもの
大女 身の裡に存在と無を充填し
火吹き男 言葉で辺りを焼き払い
怪力漢 なべての法と桎梏を破砕
矮人 認識か蝗の速さで跳ね回る
彼ら四人 入り乱れ
ソグド商人も通わぬ砂漠の果てを
劫罰のごと 流浪してやまず