私と教育、そして夢

私はこれまでの“学校”の授業で楽しさを感じたことがない。
でも、私の夢は「音楽の先生」だった。

学校は好きではないのになぜ先生になりたかったのか。

なぜなら、これまでの“学校”で授業は嫌いだったけど、“良い先生”にめぐり合えてこれたから。


私にとっての“良い先生”とは、

マメで優しくて信頼できて素で話せる

ような先生”のこと。

授業の内容なんかより、先生の人柄で授業へのモチベーションが変わる。


だから、そんな魅力的な先生になって、「音楽の楽しさ」を伝えていけたらなと思って先生を目指してた。


けれど、大学の教職課程の授業や教育実習に行ってみて、そんな夢はどこかに消えてしまった。

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中高の頃、音楽の授業について、「音痴だから歌は嫌い、音楽の時間は苦痛なんだよね」「先生の前で歌うテストとか、無理無理」などと友人たちが苦しんでいる声をたくさん聞いてきた。

その度に私は、自分が音楽を専門に学んでいることへのなぜか恐縮な感じ、そして音楽はもっと純粋に楽しいものなのに という残念な感情を覚えた。

何かその現状を変えられると思って教育実習に行ったけれど、無理だった。

結局、技術重視。楽しさに焦点を充てて、ワークショップ的なことをする時間がない。
それでいいのかな。なんかしんどかった。


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「教育」って、“教えて”“育てる”と書くけれど、
ただ問題の解き方や歌い方などの技術を“教える”のではないと思う。

子どもたちに、
いろんな幅広い教科の楽しさを“伝えて”あげて、
これから生きるための様々な選択肢を紹介してあげて、
子供たち自身に秘める才能や宝物を“育て”て、
その才能や宝物を人生の糧や自信にして、彼らが自分らしく歩んでいけるようにサポートするものなんだろうなって思う。

もちろんそのためには、大人サイドも絶えずアンテナを貼ってキラキラ輝いている必要があるが。

具体的なことはまだ思い浮かばないけれど、

アート×教育

を目指して、特に学校において、

音楽とかアートの垣根の高さをなくしていきたい。

きっと自分らしく生きるためにアートは何か力を持っているはず。
私もそう信じて、音楽を好きであることは忘れないようにしよう。


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