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ラジオを始めるならVoicy or Podcast? それぞれのメリデメまとめ #耳活

音声コンテンツの相談をたくさん受けるようになってきた。もともとラジオ好き&Podcast好きで、自分で何番組にも出演しているし、制作もしている。

よくあるのは「Voicy始めたいんだけどどうすればいいの?」という相談。Voicyは比較的、おしゃべりとしては素人の方が番組をしていたりするし、手軽で簡単そうに見えるのかもしれない。

「Voicyへのこだわりはある?」「Podcastという選択肢もあるけれど」というところから聞くことになる。「こだわりはないし、違いも分かってない……!」みたいな回答が多い。

だから簡単に、メリット&デメリット、違いをまとめることにしてみた。よくわからない、という人の参考になれば嬉しい。目的に対してどちらが合うかは、違いを知らないと語れないから。

Voicyとは

株式会社Voicyが運営している音声プラットフォーム。音声のブログと考えればよさそう。データはVoicyのサーバーにアップされるし、VoicyのWebページや、Voicyのアプリから聞く。

Podcastとは

Appleが運営している音声コンテンツ購読用プラットフォーム。こちらはブログというよりRSSに近い。サーバーは自分で用意したり借りたりして、RSSアドレスを取得して、それをAppleに登録する。


Voicyのメリット

収録が手軽
Voicy専用のアプリで録音する。録音してすぐにアップロードして公開できる。BGMなどは自動で付く(リスナー側でオフにできる)。

こだわり不要
手軽なことに通じるが、スマートフォンで収録するので、番組によって音質に差が出たり、オープニングやエンディングのBGMに差がついたりしない。内容づくりに集中できる。

SNSと親和性が高い
TwitterやFacebookのシェアボタンがあるのでシェアしやすい。ということはつまり、リスナーさんの意見を聞きやすい。エゴサがはかどる

コメントしやすい
アプリにコメント欄があり、コメントしやすい。配信回ごとにコメントを入れられる。番組内でコメントを読むのも簡単。

アプリが使いやすい
リスナー側のアプリが使いやすい。フォローしている番組をスライドして切り替え、タップして聞く。気持ちがいいUI、これ大事。

Voicyのデメリット

審査がある
結局これが一番のハードルかも。審査があって、誰でも開設できるわけではない。それによって、クオリティが担保されているともいえるので、メリットでもあるけれど、配信したい人にとっては残念ながらハードルのひとつ。

自由度が少ない
編集したり、オープニングの曲を付けたりできないので、自由度は少ない。

音源の権利はVoicy
音源の権利はVoicyへ渡る。後でダウンロードしたり、販売したりしようと思ってもできない。ただし自分で削除は可能。

アプリに既読管理がない
聴く側のアプリに関することだけど、既読管理がないのはちょっとネック。


Podcastのメリット

誰でも配信できる
Voicyに対するメリットとしては大きい。だれでもできる。一応Appleの審査はあるけど、公序良俗に引っかかってなければ大丈夫かと。

音源は自分のもの
収録した音源の権利は自分にある。別の場所で配信してもいいし(例えばSpotifyでも配信できるようになった)、後からUSBに入れてプレゼントしたり、Podcast上から削除して別売りしたり、なんてこともできる。

編集できる
音源を自分で用意するので、当然ながら編集可能。ジングルにこだわったり、毎回同じ告知を入れたり、無音部分をカットしたり、まずいところにピーを入れたり、なんてことができる。

音質にこだわれる
これも同じようなものだけど自分で収録するので、プロに頼んでよい音質で録ることもできる。

リモートでも録りやすい
Skypeなどでつながりながら、PCで録音して配信している人もいる。相手と国が違っても、比較的よい音質で録れる。

Podcast独特の文化
これはちょっとニッチな指摘なんだけど、ラジオやPodcastには、SNSで出会えないタイプの人たちがいる。Twitterすら見ていない。そういう人に配信できるのはよいことだったりする。一度購読するとずっと聴く人が多い。何年スパンで続けるとじわじわと熱烈なファンになっていく。それに耐えられずに番組を辞めてしまう人も多い。それから、既読管理があるので、車を運転しながらだらだらと聞く人も多いと思われる。

Podcastのデメリット

サーバーを自分で用意する
Wordpress(サーバー用意)や、seesaa(無料ブログ)などに自分でアップしなくてはいけない。SoundCloud(一定時間以上は有料)という手もある。Ancher(音声配信アプリでURL発行できる)というサービスもある。

結構面倒
収録して編集してサーバーにアップする、という手順がやや面倒。ただし、Ancherというアプリがあって、私は使ったことがないけど、Voicyみたいにアプリで収録&配信できるみたい。便利(今度使ってみよう)。

SNSでシェアしづらい(iOSとAndroidでリンク先が異なる)
SNSとの親和性がことごとく悪い。共有するまでのメニューがわかりにくいし、iOSとAndroidでリンク先が違うので面倒……。

コメントしづらい(サイレントリスナーが多い)
アプリにコメント欄が基本的にない。Podcast全体に対するレビューをするというイメージで、コメントとは違う。


メリデメを簡単にまとめてみた! このほかにnoteという手もある。noteなら有料で販売もできるのでいい。アプリも使いやすい。

(以降は告知や宣伝)

私の配信しているPodcast「クリエイティブの反対語」。こちらのページにほかの番組へのリンクもあるのでぜひ。

安田佳生のゲリラマーケティング

コルクラボの温度

コルクラボの温度 by Voicy

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