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「笑坂&吉野大夫ツアー」(1)

オープン早々の4月23日、「油やSTAY」と「笑坂&吉野大夫ツアー」に行ってきました。
かなりの強行軍でしたが、油やのスタッフの皆さんから情報を頂いて、吉野大夫さんのお墓参りも出来ました。大変お世話になり、ありがとうございました!!

初日、高速バス(西武バス):池袋ー軽井沢・佐久・小諸・上田線にて信濃追分(西部小学校前)下車後、徒歩にて「文化磁場油や」に向かい、12時頃到着。
電動アシスト自転車を借りて、午後から「笑坂&吉野大夫ツアー」(勝手に命名)を開始しました。

「文化磁場油や」

【基本データ】

〇高速バス(西武バス):池袋-軽井沢・佐久・小諸・上田線:平日2,200円、土日等2,500円、連休等2,800円(ネット予約の場合・片道)
〇油やSTAY:木金日5,000円、土+夏季6,000円(1室2-3名利用の場合・素泊のみ)
〇電動アシスト自転車レンタル(宿泊者のみ):1,000円、ヘルメット付き

【コース概要】

1日目(2023年4月23日):

油やチェックイン(自転車レンタル)、泉洞寺、麓迷亭、分去れ、笑坂、明生橋、吉野坂、吉野大夫墓、坂下の浅間山、信濃追分駅、浅間神社…

1日目の行程

2日目(2023年4月24日):

登山道入口、諏訪神社、1000m林道、分去れ、油やチェックアウト

2日目の朝

信濃追分駅より軽井沢、赤バスにて見晴台、熊野皇大神社、雲場池

軽井沢駅に移動後の行程

【引用・参照文献】

後藤明生著作
『笑坂』中公文庫1985.8(略号 W)
『吉野大夫』中公文庫1993.10(略号 Y)
『眠り男の目』インタナル出版社1975.12(略号 ね)
岩井傳重『軽井澤三宿と食売女(めしもりおんな)』千曲川文庫⑨1987.8
近藤冨枝『信濃追分文学譜』中央公論社1990.4
河島英昭『過ぎ去った夏の人びと』日本経済新聞2003.8.24

中公文庫版『笑坂』
中公文庫版『吉野大夫』
『眠り男の目』
岩井傳重著『軽井澤三宿と食売女(めしもりおんな)』
近藤冨枝『信濃追分文学譜』

【ツアーの開始に当たって】

追分宿に行ったのは2010.8月以来でしたが、3月頃に調べていたら「油やSTAY」という宿泊プランがあることを知って、即、申し込みました。
「油屋」は建物を修理し、2012年に「文化磁場油や」として営業を再開したそうですが、吉野大夫の墓のことを尋ねると、関連する沢山の情報や資料を提供して頂けました。

地域広報誌『追分流』、「文化磁場油やパンフレット」、「追分楽しませたいガイドマップ」
「追分楽しませたいガイドマップ」(表)
「追分楽しませたいガイドマップ」(裏)

『吉野大夫』で特定できそうな場所の頁を、例えば「泉洞寺から左に折れた草道」ならW7(笑坂の7頁)と言うように次々と地図に書き込んでいき、最終的には一筆書きで回れそうなコースを、その場で選んでいきました。
今回、本当に助かったのは、後藤明生氏の小説は「都市のジャーナリズム」や「噂の構造」の手法で書かれていて、地元の人に聞くと「ああ、あそこね!」とか「あの人の別荘はあの辺よね」と言うように、すぐに分かるのと、舞台のほとんどが歩いて回れる範囲にあることでした。

一泊二日の短い旅でしたが、後藤明生氏の著作の名場面を沢山検証できた幸福な時間でした。
(続く)

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