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術後一か月 ステージ確定の話と 人生の根幹をなす【何か】を探す旅路のこと

 さて、手術から一か月が経ち、病院へ行ってきました。

 摘出した子宮や卵巣を検査した結果、当初の予想通り、
 類内膜がんG1 ステージⅠA
 となりました。

 術中、腹水検査で疑陽性だったため、大網一部切除しましたが、その検査結果は陰性だったとのこと。腹水も悪い細胞ではなかったとのことでした。とりあえず一安心です。
 大網転移ならステージ4?になると思われ、術後ずっとステージ1 or ステージ4 という極端な二択の可能性に不安がいっぱいでした。

 再発リスクが低リスクに分類されるため、追加治療はなし。
 これから十年、経過観察とのことです。長いけれど、仕方がないですね。

 がんになって、いろいろなことがわかりました。
 まずは周りの人のこと。
 自分を本当に大切に思ってくれている人。そして血縁であってもそうじゃない人。
 私自身、これからの人生、誰を大切にして過ごすべきなのかがはっきりしてよかったと思います。

 そして時間のこと。これからの時間の使い方についてです。
 がんになって気づいた、恐ろしい事実。
 本当にやりたいこと、心のこりなこと。
 まったくありませんでした……。
 その事実が虚しくて、泣いてしまいました。

 パートナーがすごく悲しむので、もちろんずっと一緒にのんびり年をとって長生きしていきたいとは思います。
 ですがそれとは別に……人間関係とはまた別に、私の人生の根幹をなす【何か】をつくりたい! と思わされました。

 これまでの人生、なにもしてこなくて、何も得たものもなくて、でも特に大きな不満もなく平和に過ごしてきました。今もそうですが、本当に幸せな環境だったのだと思います。難病もありますし、周りから見るとそこそこ波乱のある人生らしいですが、まぁ私はそう思ってません。

 がんばれる何か。夢中になれる何か。

 こんな歳からでも、いろいろ試して探していきたいです。
 



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