私が好きなBTOBのマイナー曲①

Missing YouやI'll be your man、This SongやBeautiful Painなど、素敵な曲は多い。そんな中、MVがなかったり音楽番組で頻繁に披露される曲ではないものの、強く惹かれる歌もある。今回はそんな曲をいくつか集めてみた。私はその時期の状態で好きな曲が変わりやすいので、これらは今ビビッときている曲ということで。

새빨간 거짓말(収録アルバム:Brother Act)

まず挙げたいのが새빨간 거짓말(Red Lie)。タイトルから分かる通り、真っ赤な嘘をついた元カノについて歌っている。作詞にヒョンシクさん、ミンヒョクさん、プニエルさん、イルンさん、作曲にヒョンシクさんがBTOBメンバーとして参加している。
イルンさんの鼻ため息から入り、うんざりしたような口調で歌われるラップで始まる。ピン、ピンと拍子を取るように鳴る音?ギターの音?が、イルンさんの声の後ろの音(言い表しにくい)とほど良くマッチしていると思う。特にBaby I'm so bad yeah〜の部分。
そして加わった強めのビートの音とともに、特有の柔らかさを少し抑えたチャンソプさんが歌い出す。伸ばした音の後に入る、ちょっとキツめの音がこの曲の雰囲気と合う。
ここでプニエルさんのゆっくりめ英語ラップが入り、少し雰囲気が変わる。「何が変わったか分からないけれど、もう君は僕を愛していないということだけは分かる」という切ない歌詞らしく、音には乗っているけれどリズム感を抑えた歌い方が虚しさをよく表す。
とても強い「사랑한단 サランハンダン」の「サ」でサッと入ってきた(失礼)ソンジェさん。空気感を含んで感情を強く表現する彼らしいボーカルが、サビに続く役割を果たす。
ついにサビ部分へ。ここのヒョンシクさんの、タイトルの「새빨간 거짓말」を一文字ずつ上下させる?前後させる?歌い方がとてもクセになる!しかもサビの部分だから何度も聴ける!!トゥルトゥットゥットゥーートゥーー♪
この次を歌うウングァンさんが歌い終わる前に、「새빨간 거짓말」を被せてくるスタイルも好き。
サビ2ではスピードアップしたソプさんが「석이지 마」の「マ」を、ただの「マ」ではなく「マハァー」としているところも聴き逃せない。ソプさんは普通に歌が上手いのもあるけれど、空気の使い方、入れ方に長けていると個人的には思う。
ソンジェさんを最後にサビが終わり、シクさんで2番が始まる。4つに区切った時の最後の音が「オ(一つだけ小さいルが入るがその上の音はオなので)」で終わるので、韻を踏んでてリズムが良い。
来たーー!ミンヒョクさんっ!強めに感情を乗せて歌っている時もあるが、今回は柔らかめに歌っている。ラップだけれど後ろのビートが消えて、彼のラップだけを堪能することができる。
サビに入る前のウングァンさん。ほとんどを空気気持ち多めで歌っているが、シクさんに引き継ぐ伸ばし音でちょっとビンビン音(専門用語分からず)を後ろに入れて、シクさんの声質に近づけているからすんなりとサビに入れる。
そして大好きな上下前後のシクさんの歌い方でサビに入り、今度はソプさんとの掛け合いで歌われる。一つ目のサビは長めだったが、2つ目はすぐにイルンさんの寂しげな語りを間に挟む。ここもとても好き!あえて彼の語りラップをここに入れることで変化をつけて飽きさせない。
そして最後は、ボーカルラインで終わる。気持ちちょっとしっとりめ?に歌っている気がした。終奏はなく、タイトルを歌うシクさんの「マル」でサッと終わる。このスパッと終わる感じが、元カノに未練がなくなったことを表しているのだろうかと想像した。
ちなみに豆知識。日本語には「真っ赤な嘘」があり、韓国語にも同じ「새빨간 거짓말」があるけれど、英語の表現としてはa white lieかa black lieの2つがあり、前者は悪意のない嘘、後者は悪意のある嘘を表す。「真っ赤の嘘」に対応する英語表現は"a complete lie"や"total lie"である。🔴🤥

Come on Over(収録アルバム:NEW MEN)

向こう側で歌っているようなエフェクトが掛けられた全員の歌で始まる、最初からなんだか楽しげな雰囲気を持った曲。作曲にイルンさんが、作詞にラップラインが参加している。
思わず顎でリズムを取ってしまいそうになる軽快な歌い方で最初に歌うのはソンジェさん。そして少し似た声質でシクさんが続く。後ろから裏声?普通の高音?を追わせる歌い方をしているシクさんと、それを引き継いで歌うソプさん。そしていきなり!"Okay"で、ロックな感じにガラリと変わる。うわぁ。
そしてウングァンさんがきれーいな高音でサビを奏でる。続いてイルンさんが、先ほどのロックソプさんと同じ歌い方で続く。ソプさんのはイルンさんへの伏線だったのだろうか。
ドワドワ!ミンヒョクさんが入ります。「노래를 부를게」の最後の伸ばし方がクセになる。ノレルルケェ⤴︎!
英語ラップでぷにさんが続く。"While we still young〜"のイントネーションが上下する感じがなんとも言えない不思議さを持っていて真似したくなる。でもなかなか言えない。
一番ではウングァンさんが歌っていた部分を、今度はシクさんが美しい高音で歌い上げる。同じ高音で歌っていても、ウングァンさんは、なんだろう、口の中で踊るように歌う?感じがする。一方でシクさんは、頬と下顎から出している感じ??に聞こえる。自分でも何を言っているか分からなくなってきた…。
最後のサビに入る前に一旦落ち着くところでソンジェさんが歌う。区切りの終わりの語尾を、ぎゅっとしてからパッと解放している歌い方が印象的。
その後にウングァンさん、ソプさんが続く。ここの"Do it better, better〜"の歌い方がたまらなく好き。もはや声じゃなくて楽器みたい。みんなもだけれども、本当に多彩な歌い方で聴き手を飽きさせない。
最後はみんなで仲良く合唱+アドリブラップで楽しく終わる。あ、最後はイルンさんのラップだが。うぅーー♫ 

몰라(収録アルバム:MOVE)

ボーカルライン4人による、切ないバラード。作詞作曲は、やっぱり切ない曲の切ないシクさん。シクさんの作る曲って、実際に起きていたらけっこう重い設定のものが多いけれども、あまりそう感じさせないのはなぜだろう。
まだ完全にメンバーの歌声を聞き分けられないが(!)、この曲のcolor codedの動画がないため、私の予想で誰が歌っているのかを書いているので誤っている可能性あり。
泣いているみたいな高い音とピアノの音から入り、切なげにソプさんが歌い始める。特徴的な空気を含んだ鼻にかかった声ではなく、さらりとした声が新鮮だ。
続くシクさんの声は柔らかだ。特に声を張り上げるときに、後ろにビンビンな感じの音を伴う声質があるが、ここでは柔らかい饅頭みたいな歌い方をしている。
後ろのビートの階段に合わせて上がる始まりで、食べるご飯の味がわからないほど重症な男性の心境を、彼のまっすぐな感情のこもった声でソンジェさんが歌う。そして伸びる伸びる声、語尾に裏声を入れる声、優しく触れるような声が楽しめるウングァンさんのパート。短いのに盛りだくさん。
I don't know no no no why why whyをみんな(?)で歌う部分では、3つ目だけ歌い方に変化がつけられており、ただ繰り返すだけではなく良い。
2番を歌い始めたソプさんの声は特徴的な鼻声である。まだ恋しいけれど別れた人に会うのって辛いだろうなぁ。キッパリ切れた方が気持ちに整理がつきそう。
戻ってきてほしい、会いたいというストレートな本音を、ソンジェさん?ウングァンさん?が美しい高音で紡ぐ。綺麗な高音だなぁ。微かに後に続くコーラスも素敵。
サビに入る前の部分をシクさんとウングァンさんが歌った後、ラストサビはメインでソプさんが、後ろのオーーをシクさん?で歌い上げる。ソンジェさんかな?
そして最後のフレーズは誰が歌ったのか分からなかった!誰かであるようで誰でもないように聞こえる。うーん🤔。

今回は3つ(だけ)を挙げてみた。もっとアルバムを聴き込んで色々紹介できたら。

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