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『光る君へ』を楽しんでみるvol.1

めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に
雲がくれにし 夜半の月かな」

百人一首でもおなじみ、紫式部の和歌ですね。友人との慌ただしい再会を月に託して惜しんだ歌です。
この歌には詞書があって、それにはこうあります。
「はやくよりわらはともだちに侍りける人の、としごろへてゆきあひたる、ほのかにて、七月十日の比、月にきほひてかへり侍りければ」
幼馴染に長い年月を経て、偶然行き逢ったけれど、その人だとはっきりみわけることもできないようなうちに分かれてしまった。あたかも7月10日の月と競う合うように別れてしまった…」ということですかね。
7月15日はいわゆる中秋の名月ですから、だいぶ明るくなっている月が山に隠れると周囲が急に暗くなる感じ、わかりますよね~

これは、大河ドラマの最後の場面、まひろ(紫式部)と三郎(道長)が月を見ている場面はこの歌をイメージしたものかもしれません。

詮子、道長のお姉さん(ドラマ内では一家全員で団らんしていましたので、そんなはずはないんだけど、おっけーおっけー!いちいち顔映せないとかしてたらドラマが先にすすまないもんね。。。会話も女房伝えとかまどろっこしいからな)が入内していちいち内裏に勤めている女房たちがぎゃあぎゃああお喋りしてあれこれ噂話をしているのは『源氏物語』「桐壺」の一場面ですね。桐壺更衣が(お渡りになるわよ!とぎゃあぎゃあ言われてましたね。)

まひろの雀を逃がしちゃった話はもちろん「若紫」ですね。外に走り出しちゃうのはご愛敬。
「すずめの子を犬君が逃がしちゃった」から源氏は若紫を「垣間見」したんです。その割に今回の主人公は邸の外まで走り出しちゃうわけですが、まあそこはそれ。本人が邸からほぼ動かず、なんならずーっとうち臥せていたら前代未聞の大河になることは間違いないですからね。

あと、おかあさん!!!
大変すぎる。
ま、ましゃか辻斬り御免がここででてくるとは!!
最後はサスペンスになったところでまた次回ですね!

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