DJ emo-shochuとしてデビューを夢見てDJを始めた芋焼酎好きが、曲の繋ぎを身につけるまでの繋ぎとして、好きな曲やアーティストを紹介する試みです。(デビューを夢見ているのは嘘です)

芋とEMO(ネイティブはイ〜モと発音する)にかけて、できるだけ国内外のemotionalな楽曲を取り上げる予定です。陽気でパリピだったり、シャレオツな曲を紹介したときはご容赦を。そんなときもあるんです。人間だもの。

さてさて、今日の晩酌に合うEMO焼酎曲はこちら。

羊文学／Step

初回なのだし、mineralとかもっとEMOの定番アーティストを持ってくれば良いのですが、2023年の日本で人気のあるアーティストを持ってくるあたり、SNSでのいいね！欲しさの心の弱さが出てますね。

羊文学とは

アニメのタイアップ曲やフェス出演なども多数あり、今さら説明するのもという感はありますが、男女3人組のロックバンドです。
ギターボーカル塩塚モエカさんのボーカルの幅広さが曲に緩急をつけてくれます。
最近の楽曲はポップな印象が強くなりましたが、初期の楽曲はバリバリっと、ブリブリっと90年代〜00年代のオルタナ色を感じる音作りになっています。
比較的おじさん世代のファンが多いという噂も聞きますが、納得している世代です。

Stepについて

結局のところ、百文は一聴に如かずと言いますか、いかに駄文を重ねても表現しきれないので聴いていただきたい。

タイパが叫ばれ、まずサビからスタートする曲が多い昨今、約45秒もイントロに使う贅沢。いわゆるEMOと呼ばれる楽曲にもアルペジオの長めのイントロで曲への期待値を膨らませる展開が多かったですが、それに通ずるものを感じます。曲が始まるワクワク感。好き。

歌が始まると「君」との関係で生まれたネガティブな感情を、諦めと少しの希望で昇華させようとする歌詞が紡がれます。
全体的には感情を抑えるかのようにクリーントーンで鳴らされるギターが、歌詞中で唯一「君」に向けて「いままでのことは 忘れておくれよ」と語る直前から、歪む。歪みまくる。あたかも自身の感情の荒れ具合を表現しているかのようで、圧巻。爽やかに「フラミンゴオレンジ」の炭酸割り飲みながら聴き始めても、ここで「六代目百合」のお湯割りに切り替えてガブ飲みですね。明日は二日酔いだ。

やや謎のテンションになりましたが、昨今の流行りを無視する長いイントロで上げられた期待値が、曲中、歌詞と連動するように歪むギターで頂点に達する。
心を揺さぶられる、これぞemotionalな楽曲！ということで筆を置きます。

ご参考

歌詞の紹介中に無理やりねじ込んだ芋焼酎の詳細はこちら。

フラミンゴオレンジ

六代目百合