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#04 チーム運営開始後の信じられない失敗談とは?【ヤンキーの溜まり場ラジオ】

※音声版は「ヤンキーの溜まり場ラジオ」でお聞きいただけます。


メンバー募集は有名求人誌で

Marie ヤンキー翻訳って最初、ヤンキーさんが個人で運営していらっしゃったっていうお話だったんですけど、途中からチームでの運営に変わっていって、今はなかなか大人数の体制でやってる、っていう感じなんですよね?

ヤンキー そうですね。「進撃の巨人」の(翻訳の)期間が終わってから、「次にどのアニメを翻訳するの?」とか「こういうアニメの翻訳をやって欲しい」っていうリクエストをいただく中で、やっぱり一人だと運営が続かないな、っていうのを感じて、2021年の4月頃からチーム化を試みた感じですね。

Marie そうだったんですね。もう2年前の段階ではチームになってたっていうことですよね。

ヤンキー まあ、そうですね。チームになろうとしてた、っていう感じですかね。

Marie その辺りの経緯を今回は詳しく伺っていきたいな、と思いますので、よろしくお願いします。

ヤンキー はい、お願いします。

Marie チームを作るためには、まずはチームメイトというか、翻訳してくれる方を募集しないといけないと思うんですけど、これはどうやって募集されたんですか?

ヤンキー 当時は『翻訳者/求人』みたいなのをネットで調べたら、Indeedのサイトが一番上に出てきたので、Indeedで募集しましたね。

Marie そうなんですね。有名なアルバイト系のサービスですけど、そこって普通に一般の人でも(求人の)募集って出せるんですね、そもそも。

ヤンキー そうなんですよね。意外とそういう審査とかなくて、YouTubeチャンネル(の求人)でもちゃんと掲載できるんだ、ってことを、そこで初めて知りましたね(笑)。

Marie 全然知らなかったです・・・何か、ちゃんとした会社じゃないとダメなのかと思ってました。

ヤンキー よく「Indeedで(求人募集を)やりました」って言うと、驚かれることが多くて。「あ、出せるんだ?」みたいな。

 でも、見てみると面白い求人たくさんありますよ。

Marie そうなんですね(笑)。

 いざ求人を出してみて、実際の応募ってどれぐらいあったんですか?

ヤンキー 当時たぶん、20人とか30人ぐらいから応募が一気に集まりましたね。

Marie え~、すごい!何か思ったより全然多い(笑)。

ヤンキー いや、そうなんですよね。何か自分もすごいビビってしまって。

 いきなり人と一緒に仕事したことない大学生が、応募が(大勢)来ても、「面接とかどうしよう」みたいな。

 大学生ってバレたら舐められちゃうかな、と思って(笑)。

Marie バレたらって(笑)。悪いことしてるわけじゃないのに(笑)。

ヤンキー その時はやっぱり「大学生が人を雇うなんて」と自分では思ってたので、バレないように気を付けてました(笑)。

Marie じゃあ本当に『チャンネルを運営してる人』として面接されて、(スタッフを)決められた、っていうことなんですね。

ヤンキー そうですね。『採用担当』とか名乗ってましたね。一人しかいないけど(笑)。

Marie 最初に応募してきてくださった方の中から、何人ぐらい採用になったんですか?

ヤンキー 実際に採用したのは2名ほどっていう形ですかね。

Marie ではそのお二人と一緒に・・・3人がチームの最初の形っていう感じですかね?

ヤンキー そうですね。その3人で一緒にやっていこうって感じで終わりましたね。

人が良すぎるのも考えもの・・・?

Marie 人を雇うっていうことはお給料というか、納品した動画に対しての報酬とかも必要になってくると思うんですけど。

 ヤンキーさんって当時は大学生でいらっしゃるのに、どうやって報酬とか用意したんですか?

ヤンキー その時はYouTubeチャンネル自体も収益化できていましたし、あとは発生した広告収益を翻訳者さんに分配する形でやっていまして。

 全体の50%を自分が、50%を翻訳者さんが、みたいな。

Marie えっ・・・(翻訳者への分配が)多くないですか?(笑)。

ヤンキー そうなんですよ(笑)。多かったんで、人がたくさん集まったみたいですね(笑)。

Marie ああ~・・・それがあったから、応募総数が2~30人まで膨れ上がった、みたいな。

ヤンキー そうですね。自分は当時何もわかってなかったんで、そんなことしたらチャンネルが破産するレベルなんですけど、その分け方。

Marie 確かに(笑)。50%ってなかなか・・・。

ヤンキー しかも、最初はたぶん70%ぐらい(報酬で)あげようとしてたんですよね。

 で、一旦契約書を変えて、せめて50%にしたみたいな。妥協での50%でしたね。

Marie 何だったらもっと渡したかった、みたいな。

ヤンキー そうですね。何か自分がもらうのは申し訳ないな、と思って。人が良かったんで(笑)。

Marie 自分で言っちゃう(笑)。

 まあ、当時のヤンキーさんはそういう気持ちでお仕事してたっていうことですよね。

ヤンキー 今はチャンネルを続けるためにギリギリのラインを攻めるというか、続けていく上でどれくらい払うかっていうのを考えてますね。

Marie 当時の、まだいろんなことに知識がなかった頃のヤンキーさんはそんな感じで、(求人の)募集も決めて、っていうことだったんですね。

ヤンキー そうですね。

学生生活との両立の難しさ

Marie 今はヤンキー翻訳で翻訳する時の『翻訳マニュアル』っていうのがあるじゃないですか。

 当時はもう、こういったマニュアルっていうのがあったんですか?

ヤンキー 一応、形としてはあったんですけど、今に比べるとだいぶ基準がユルユルだったっていう部分もありますし。

 あとは翻訳者さんの裁量が大きすぎたというか。そもそも翻訳する作品やリアクターの選定とかまで全部お任せして、且つ動画編集、サムネ作成、(完成した動画の)公開まで全部一括で任せちゃうみたいな形を取ってて。

Marie え~!そうなんですね!

 リアクターの選定、っていうことは、SOS兄弟じゃないリアクターさん(の翻訳)もやってたっていうことですか?

ヤンキー そうですね。その時に許可をいただいてたリアクターさんが10組ぐらいいらっしゃったので、その中から自由に好きなリアクターさんを選んで翻訳してください、って感じでしたね。

Marie ああ、なるほど。その時期はそういうスタイルだったんですね。

ヤンキー そうですね、それで成り立つと思ってましたね。

Marie 作品の選定も自分でできる、っていうのは、今だとちょっとすごいな、って思いますけど。

 リアクターさんまで選べちゃうっていうのは、もはやヤンキー翻訳の中でその人が独自にチャンネルを持ってるような状態ですよね。

ヤンキー ある意味、革命的なシステム(笑)。

 だからこそ、広告収益の分配額が大きかったというか。(翻訳者に任せる)裁量が大きい分。

Marie なるほどね。さっきなんか(収益分配が)50%って聞いて『えー、大丈夫?それで』と思ったんですけど、もはや個人チャンネルを自分で持ってもらってるような状態に近いんだったら、その分配もわからなくはないですね。

 作業量的に、(チャンネル主の分配が多いと)申し訳なくなっちゃう気持ちもわかります。絶対に大変ですもんね。

ヤンキー そうですね、ほぼほぼ(チャンネル運営に)関与しない形だったので。それで(分配を多く)取るのはおかしいだろう、って思ってましたね。

Marie 何で翻訳者さんにそこまで自由度のあるチャンネル運営にされてたんですかね?

ヤンキー 進撃(の巨人)の(翻訳)期間に関しては、春休みだったんですね、大学が。

 ただ、2021年4月から普通に大学の授業とかも始まってましたし、自分はバイトも3つぐらいやっていて。朝はミスド行って、夕方に塾行って、夜は家庭教師、みたいなことをやっていて。

 且つ陸上部で長距離もやってたので、もちろん部活はほぼ毎日やってましたし。

 部活で遠征に行ったりとかして、ちょっと遠くのホテルとか泊まってる時も、深夜に編集作業をして「呪術廻戦」の翻訳動画を出す、みたいなことをやってたぐらい、時間的には余裕がなかったので。

 そこ(チャンネル運営のメインの部分)を一旦(翻訳者に)お任せできるのであれば、その方がチャンネルにとってもいいだろう、って思ってましたね。

Marie 何かすいません、笑っちゃって(笑)。ちょっと大変すぎるだろう、って笑いがこみ上げてきちゃって(笑)。

 そんなスケジュール、絶対死んじゃいますよ(笑)。

ヤンキー そうですね、忙しいアピールみたいになってあれなんですけど(笑)。大学生活ってそういうもんだろう、と思ってましたね、自分は。

Marie まあ、そうですよね。あれもやりたいしこれもやってみたい、っていう、いろんなことに挑戦したい時期ではありますもんね。

ヤンキー そこに(動画の)編集とか、そもそもやるつもりがなかったことが加わった、っていう形ですよね、後から。

Marie でも、部活の遠征の時は寝ましょう(笑)。

ヤンキー いや~、眠れなくて(笑)。そしたらSOS兄弟の「呪術廻戦」1話が出たんですよ。じっとしてられなくて(笑)。

Marie 一旦、家に帰ってからじゃなくて『今ここでやりたい!』ってなっちゃったんですね(笑)。

ヤンキー 体が勝手に動いてましたね(笑)。

Marie この時期のチャンネルの体制っていうのも、ある意味、必要に駆られて、っていうところが大きかったのかもしれないですね。

ヤンキー そうですね、やり方としてはちょっと間違ってたんですけど。

 (運営側の)思いとしては、チャンネルをなるべく続けて、且つ翻訳リクエストに答えるってところで動いていたので、当時としては仕方なかったかな、と思います。

運営初期はトラブルの連続!?

Marie そういう感じでやっていくっていうのは、翻訳者さんへの裁量が大きい分、何か想定外のこととか起きそうな気がするんですけど、どうだったんですかね?

ヤンキー まあ死ぬほど(想定外のことが)起こったというか、めちゃめちゃだったんですけど、今思うと(笑)。

 例えば、一人の(翻訳者の)方に(作品の)選定から全部お任せした結果、「HUNTER×HUNTER」の2話を急に出すってことになって。

 「1話どうしたんだろう?」って思ったんですけど、とりあえず2話から行って、それでイルミってキャラクターがなぜかサムネイルに登場してたらしくて。

Marie えっ!?

ヤンキー 2話には(イルミは)出ないんですよね(笑)。

Marie いや、絶対出てないですね(笑)。

ヤンキー もう(今は)サムネを変えたか、動画を消したかもしれないんですけど、なぜかイルミがいるんですよ、サムネに(笑)。

Marie (笑)

ヤンキー みたいなことが、結構起きていたという・・・。

Marie 謎のイルミ推しがあったんですね(笑)。

ヤンキー そうですね(笑)。

 あともう一つは、当時ちょっと迷走してまして。いろんなジャンルとか方向性を考えようっていうところで、海外のドッキリチャンネルみたいなのがあったんですが、それの翻訳動画とかを3~4本出したりしていて。

Marie そうなんですね!?

ヤンキー それがもう、死ぬほど伸びなくて。

Marie (笑)

ヤンキー そりゃそうですよね。「SOS兄弟(の翻訳動画を)見に来てんだ俺らは」って感じだと思うんですけど。

 当時は、そういうのも出したら喜んでくれるかな、と思っていた自分がいて。今はたぶん(ドッキリの)チャンネルは消されてますね。

Marie 本気の手探りだったんですね、もう(笑)。

ヤンキー 本当に。もがいてましたよ。

Marie もがきのレベルが、何か私の想像を超えてました。本当に『もがき』だな、と思いましたね。

ヤンキー よくそこでチャンネルが潰れなかったなと思いますけどね、そんなことして。

Marie そうですね。初めの段階で運営が難しくなっちゃう、っていうケースも、なくはないですもんね。

 よかった、続けてきてくださって。ちゃんと。

ヤンキー それも「呪術廻戦」のSOS兄弟のリアクションがある程度ちゃんと伸びて、皆さんに見ていただいて。

 それがあったからこそ「そりゃ、そうだよな」と。「SOS兄弟(のリアクション)が皆さん見たいよな」っていうのが、わかったっていう感じですね。

Marie 紆余曲折、いろいろ試してみたけど、やっぱりSOS兄弟のリアクションを中心でしっかりやっていくのがいいかな、っていうところに落ち着いた、ってことですよね。

ヤンキー そうですね。試行錯誤の末、辿り着いた感じですね。

Marie チャンネル運営を続けていくのがどれだけ大変かっていうのが、すごくよくわかるお話でしたね、今回は。

ヤンキー 動画を作るって結構大変ですし、何もかも初めてなところで、しかもいろいろ外部の変化がある中でってなると、大変ではありましたね。

Marie 始めたてで、そんなすぐにスッとは上手くいかないですよね。

ヤンキー まだ視聴者さんが求めてるものを、ちょっと理解できてなかったって思います。

Marie スタートから半年で壁にぶつかってしまったヤンキー翻訳なんですが、ここからヤンキーさんはどうにかしてその問題をクリアしていった、っていうことですよね?

ヤンキー そうですね。

Marie それ、どうやってやっていったのかっていうの、ちょっと気になりますよね、やっぱり。

ヤンキー 気になりますが、続きは来週ということで(笑)。

Marie じゃあ、ちょっと残念ですけど、来週はこういった障害というか、ハードルをどのように超えていったかっていうのを伺っていきたいと思いますので、お願いします。

ヤンキー はい、よろしくお願いします。


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