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想像の解像度をあげる

小難しいタイトルですみません。。

今回は、『想像の解像度をあげる』について
私見(30代後半既婚の男性)を書いてみます。

わたしたち感性デザイン部が関わる仕事の先には、
必ずエンドユーザーがいます。

エンドユーザーを抜きにして、つくるモノ・コトは、自己満です。
でもそれが、必ずしもワルイとは思いません。

私は競馬が好きですが、競馬の仕事は自己満がクライアントやエンドユーザーの喜びに結びつくことがあります。

趣味の延長にあるような仕事ばかり来れば
困ることはないかもしれません。
が、現実はそうではなく、
自分が疎い類の仕事もたくさん対応します。

そういうとき、一番頭を悩ますのが
エンドユーザーのリアルな姿を想像することです。

例えばクライアントから、

ターゲットは「30代 女性 既婚」でお願いします

と言われた場合。
ネットやSNSで「30代 女性 既婚」についていろいろ調べたとします。

そうして出した答えは、
往々にして「いわゆる30代 女性 既婚」です。

この「いわゆる」がくせ者で、
「いわゆる」を「平均的な」 と言い換えてもいいかもしれません。

平均的な像では、解像度が低いままです。

結局、想像の解像度をあげるには、
自分の引き出しを増やすしかありません。

で、、どうしたらいいんだ。。

やり方は、2つあります。

1. たくさん傷つくこと
2. 「これまでの自分がいた世界」にはいない人とつながること

たくさん傷つくこと

まず一つ目の「たくさん傷つくこと」についてですが、
これはコピーライターの大御所の方々に良く言われたことです。

コピーライターを目指していた、15年ほど前。
第一線で活躍するコピーライターの方々と、
毎週のようにお会いしていたことがあります。

私:「どうやったら、そんな素敵なコピーが書けるんですか?」
大御所:「いっぱい想像することだよ。そのために、いっぱい傷ついたらいいんだよ。」

当時の私は、頭の中??? でした。

なんなら、
「傷つくために異性と付き合いなさい」とまで言われたことがあります。

今になって思うのですが、
若いうちに引き出しを数多くつくるには、
経験を積む機会を自分で増やしていくしかありません。

想像力が武器の仕事をしたいならば尚更、
経験を積むことは重要です。

「特定の人とずっと」ではなく、いろいろな人とお付き合いをした方が、
幅広い経験を積める確率は高まります。

ドライな考え方ですかね。

でも、いつか結婚する気持ちがあるなら、
遅かれ早かれ、特定の人とずっと一緒にいることになるわけですから、
そうなるまでは、たくさん経験を積んだ方が
選択する職業によっては良いと思います。

ちなみに、ここでミソなのは
たくさん付き合うことだけではなく、
たくさん傷つくことも大事、ということです。

たくさん付き合うことで、
想像の幅が広がり、
たくさん傷つくことで、
想像の深さが増す。

私事ですが、
大学生時代、夜の繁華街に足繁く通い、
キャバクラに平均以上は行ったかもしれません。

が、ここでの経験は
あまり仕事には生かされていない気がします。

結局、お金で生まれた関係は、
何かあったらお金で解決もしやすく、
深く傷つくことはなかったです。

なので、個人的には
お金から生まれないお付き合いがオススメです。

「これまでの自分がいた世界」にはいない人とつながること

想像力の解像度を上げる、二つ目の方法。
これまで自分がいた世界には存在しなかったような人と、つながること。
「つながる」のは、異性に限ったことではありません。

これまた私事ですが、大学時代、原宿でのアルバイトを通じて
はじめて社会に出ました。

そこで、運命的な出会いをします。
本物のパチプロとの出会いです。

その方のスペックをいくつか書くと、

・男
・中卒
・年収1億円
・両親に、仕送り
・年齢は、私より7歳上

などなど。

「これまでの自分がいた世界」にいない人すぎて、最初は戸惑いました。

が、なにか惹かれるものがあり、
もっと知りたいと思い、
私は彼の世界に飛び込むことになります。

※ここでは、彼のことをOさんと呼ぶことにします。

結論から書くと、
Oさんからは、結果を出すことの姿勢を一番学んだように思います。

仕事(パチプロ)をしているときの
自身に課しているさまざまなルールに対する徹底ぶり。
自分自身にはもちろん、他人にも超絶に厳しい人でした。

最近、
「自信って、自分との約束を守った量のこと」
という言葉を見つけたんですが、
Oさんはそういう意味で、自信の塊だったといえるかもしれません。

ちなみに、Oさんは今でも独身です。

彼は一度だけ、当時付き合っていた彼女に、
「結婚したいから定職に就いて」と言われたことがあります。

気持ちが揺れたOさんは一念発起して勉強に励み、
1ヶ月半で、不動産鑑定士の資格を取得します。

で、不動産会社の採用面接を受けに行き、
その場で自らお断りを入れることに。

それを聞いた時、失礼ながら笑っちゃいました。
余りにも、予想通りで。

すいません、
思い出話に花が咲きすぎました。。

話をまとめますね。

どこの世界においても、結果を出す方は、
自分で「問い」を見つけるのが上手い気がします。

課題を考えるのが上手いと言い換えてもいいかもしれません。

何かモヤモヤしたモノ・コトにぶちあたったとき、
すぐに本やネットなどで答えを探すのではなく、
まずは自分なりに課題を抽出する。

そこから、
試行錯誤して答えを導き出していく。

想像度の解像度をあげるには
問いを見つけるのが上手くなること。

そのために、
たくさん傷ついて、
自分の知らない世界の人ともたくさんつながってください。

「君の人生は、教科書に全部書いてあんのかい?」
たしか、漫画にこんな名言があった気が。

長文、読んでいただき
ありがとうございました。

次、書く機会があれば
『車をこする』というタイトルで、
仕事について書いてみようと思います。

それでは、また。

(30代後半既婚男性)

もしよかったらアレしてください。