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40歳で、ドット絵を始める。

自画像代わりにドット絵を作った。

これまで、仕事でドット絵を作ったことはない。いまアラフォーのゲーム開発者のほとんどは、ドット絵のゲーム開発経験はないだろう。(仕事で作ったことがあるのは、ギリギリPS2とDSまでだろうから。iモードやブラウザゲーム黎明期を経ていれば別だが、そうでもなければ、ドット絵とは縁がない)

Stable Diffusionの拡張機能を使えば、イラストを瞬時にドット絵化できる2023年において、もう人間が手打ちするドット絵にニーズはない。だが、作り手本人の趣味的な自己満足感には、別腹の価値がある。プラスチック皿の大量生産ができる時代でも、陶芸教室のろくろ体験がなくならないのと同じだ。

というより、ゲーム開発に関する手作業の、ほとんど全てがいずれ自己満足的な趣味と化す可能性を感じている。作ることはレジャーだ。喜びがそこにはある限り、なくならない。

手に持っているのはコントローラー‥のつもり

おじさんのゲーム好きには言わずもがなだが、このドット絵のテイストは、「くにおくん」シリーズへのリスペクトだ。残念ながら、くにおくんシリーズの生みの親の吉田晄浩さんは昨年逝去されている。少ないドット数で、愛嬌を生み出す作風が好きだった。

そう遠くないうちに、「くにおくん風のドット絵をジェネレートする」機能も、生成系AIが受け継いで提供してくれるだろう。命は巡れど、氏が生み出した表現は、そこに遺る。ゲーム開発の伝統芸が、後継者不足に困らず済むのは、喜ばしいことだ。

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