ジェネレーティブ・ジャーニー
海外で撮った写真をアップしてみる。
西ベンガル州にて。トラック運転手の男は得意げに言った。「かっこいいだろ?このコンテナ。この一本足で立つ奴は、世界のホームラン・オーって名前らしいな。旅の日本人に教えてもらったぜ」
スエズ海の沿岸。甲板から、汗だくの整備士2人が見上げて言う。「なんでこんな清掃しにくい形してんだ?この船」「考えるだけ無駄だ。富豪なんて全員いかれてる」
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Photoshopのベータ版に追加されたAI機能「ジェネレーティブ塗りつぶし」が楽しい。先行ツールのDALL-Eと、質的には大差ないのだが、使い勝手は格段に良い。AIによる生成機能と、Photoshopのリッチな範囲選択機能の組み合わせは強力だ。写真に映り込んだ余計なものを消すのは、もう難なくできる。
上記の写真も、大阪道頓堀や東京ビッグサイトの写真を元に、AIに作らせた雑コラなのだが、雑コラと違って、どうコラージュするか自体を、AIのさじ加減に委ねている。AIが写真の内容を取り間違えるまで、むやみなリライト指示を繰り返すと、ときおり妙な発想の飛躍をしてくれる。
大阪の写真も、あるタイミングからAIが、道頓堀の看板を急にコンテナ側面だと誤解し始めた。この誤解を人間が生み出すのは難しい。結果、できあがった写真は、夢の中の映像を、そのまま描写しているかのような奇怪さがある。こういうのは見ていて楽しい。
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SNSを見ると、AIを実用的に使っている人もすでにたくさんいるようだが、私は「AIの不正確さや危うさで、ふざけて遊ぶ」の領域から、いまだ出られない。実用に向けては、もっと勉強が必要そうだ。
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