歴史は過ぎていく

昔の友達について、また見苦しい記事を書きます。ごめんなさい。
僕は最近、孤独に陥っています。SNSアカウントをいくつか削除し、残しているアカウントもあまり浮上しないようにしています。ネットで遠くの人と、ドップリ通話することもなくなりました。
理由は、なんだかよくわからないけど疲れたからです。
誰かに嫌われている気がしたから?それもある。
一日の時間がなくなってしまうから?それもある。
話とか、価値観がいまいち合わないから?それもある。
けど、全体的には、よくわからないけど疲れた。これだけです。
人間、孤独になると昔のことを思い出すのでしょうか。5年間関わっていた友達のことを思い出しました。彼は2021年の梅雨の時期に自らなくなってしまいまいました。そして、なんだかすごく性格悪くて嫌な人でした。よくマウントは取ってくるし、僕の不幸を願ってくるし、凄まじく病んでるし、言わなくて良いことを一々言ってくる。そんな嫌な人だったので、よく疎遠になっていました。
でも、なんでか時折思い出してしまう。5年という長さとか、僕が学生という多感な時期から関わっていた人だから、というのもあると思います。
ただ、なんでか不思議な魅力がある人でした。
毎日を全力で生きて、全力で悩んでいる人だったと思います。彼から発されるオーラやエネルギーは凄まじいものでしたし、良くも悪くもいつも圧倒されていました。
もしかしたら、彼は最終的に自らのエネルギーをコントロールしきれず、それで旅立ってしまったのかもしれません。
彼とは色んなSNSで繋がっていましたが、どちらかがアカウントを消したり、どちらかがブロックしたことによって、今はほとんどのSNSで繋がりがありません。
もっというと、彼はもうSNSを操作できないので、今から繋がるものを増やすことはできません。
彼は何かのネットサービスのアカウントを作るとき、いつも同じIDを使っていました。具体的なID名はプライバシーを踏まえ伏せさせていただきますが、変なID名をいつも使っていました。
本人に聞くと、なんだかよくわからない返事が返ってきました。確かにID名の根拠はあるみたいなのですが、自分の頭では理解できなかった。
彼は頭が良かったので、そこには高度なロジックが隠れているのかもしれません。もちろん、適当につけたから上手く答えられなかっただけかもしれませんが。
変なIDだから、Googleで検索すると、彼が作った(残した)アカウントがずらりとヒットします。
Steamとか、ゲーム関係が多いですが、メルカリとか、Amazonレビューなどもヒットします。
僕は思い出したように検索するのです。数ヶ月に一回とか、半年に一回とか。なんとなく人生を振り返りたい気持ちになった時に、検索します。
検索結果は、検索するたびに減っている気がします。メルカリのアカウントはもうヒットしなくなっちゃって、見つけられなくなってしまいました。
メルカリのURLをどこかに保存しとけば良いだけなのですが、彼はそういうストーカー行為をされるのがあまり好きな人ではなかったので、彼に配慮して保存していませんでした。
こうして、ネットの中でも、歴史は代謝され、風化していくものなのだと思います。
僕は彼がきっと将来すごい人間になる気がしてならなかったのですが、残念ながら彼は、目にみえる功績を上げることがありませんでした。
だから、彼のことに関心を向ける人なんて、彼の知り合いしかいないだろうし、今はもう少し減っているかもしれません。
僕は、これからも彼のことを気にかけつつ、人生を歩んでいこうと思います。
負のループに陥って破滅してしまった彼と違い、僕は幸運にも、上昇志向に戻ることができました。
人生で、やりたいことがたくさんあります。
彼は、僕の不幸を願っていました。
本当は、彼に配慮して、僕も不幸なままでいるべきだったのかもしれません。
でも、彼と僕は、違う人間です。最後までそれをわかってもらえなかったことが、心残りです。
僕は本当に寂しかったですが、もう大丈夫です。そして、一人の独立した人間になってから、彼にまた会えたらと思います。
彼の永遠の幸せを願って、ここに記す。

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