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えーと。

ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック 31

2019年、パパ・ウェンバ「ジュンシー」

はじめてニューヨークに来たのが1989年、すなわち平成元年。そしていま、平成が終わる日(日本時間で)に、ぼくはニューヨークにいる。図ってそうしたんじゃない。ぐうぜんが重なっただけのこと。だけど、そのぐうぜんはいろんな意味をぼくに問いかける。

ここ数年で、ニューヨークからだんだん見かけなくなってきたもののひとつにイエローキャブがある。かつてはタクシーでな

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ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック/B面 30-30

1989年、ニッキー・ホプキンス「ドリーマー」

1989年、生まれてはじめての外国旅行がニューヨークだったと、この「平成パンツ」連載の最初に書いた。帰国直後に借金を作り、彼女にふられたことも書いている。

じつは、その顛末には続きがある。

当時、ぼくは『マイルストーン』というサークルに所属していた。この年、ぼくら『少年ヘルプレス』の企画で、毎年2冊発行される通常号の秋号に「イカすミニコミ天国」

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ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック/B面 30-29

上田正樹とサウス・トゥ・サウス「始発電車」

はじめて来たか、もしくはそこにいたことを完全に忘れていたのに思っているのに、突然その街の記憶が猛烈によみがえってくることがある。

今年(2019年)に入ってDJをする機会がなぜか増え、たいしてうまくもないのにいそいそとレコードを用意して出かける。こないだ7インチ箱を見ていて、一枚の日本盤シングルを手に取った。

上田正樹とサウス・トゥ・サウスの「やせ

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ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック/B面 30-28

1991年、ジョージ・ルイス「世界は日の出を待っている」

大学5年生になった春、父親が緊急で上京した。正確にいうと、父は家業の関係でよく東京に来ていたのだが、ぼくとはひさしぶりに直接対面することになった。

理由は、ぼくの2度目の留年(つまり6年生)が決まったこと。すでにぼく自身は留年することは分かっていたが、ご丁寧にも大学から実家に通知が行くらしい。ぼくの最初の留年の通知は、前の年(1990年

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ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック/B面 30-27

1992年、トニー・コジネク「バッド・ガールズ」

92年の春、大学6年生になった。漫画のなかにしか出てこないと思っていたキャラ設定に自分がなってしまった。だが、漫画のなかなら居場所があるかもしれないが、現実のぼくは大学にはもう居場所はほとんどなかった。

3年生まで在籍したサークルでは、当時の1年生とはその後も比較的折り合いがよかったものの、彼らも就職活動で忙しい。ぼくはあと2年間ほぼフルで単位

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